林修さんの「アツアツっ!」講義をテキストにしました(2)(ブラマヨとゆかいな仲間たち2013年6月1日OA)

こんばんは。林修ナイトの時間です。

林修さんの「アツアツっ!」の講義をテキストにしています。関西地区では遅れて9月11日深夜に放送されました。(1)からのつづきです。

 

カリスマ講義3 努力に大切な要素 やがて授業は思わぬ方向へ!?

ナレーション)次は、がんばりたい人必見。努力に大切な要素についてだ

努力は____

「努力は(プルッ)」

吉田「これはわかりますわ。努力は性欲。性欲がない人間は絶対にがんばらないですよ」

「まあ、非常にユニークな発想ですね」

「努力は、ベクトル量」

吉田「これはわからないですわ。だってベクトルのこと俺もひとつ知らないですもん。ベクトルって矢印のことですか?」

「そうです」

「努力はベクトル量」その真意とは?

「努力っていうと、普通の人がたとえばバケツの中に入れる水みたいな、これだけの量の努力をすればいいって考えるんですけど、単純に量をやればいいと。でも努力は、方向を持った量、向きのある量なんです」

「つまり、今ここにいて、ここに到達したらゴール。そうすると、こういう方向で努力しなかったらダメなんです。同じだけの量を努力しても、これがたとえば、こっち側にずれてれば、これはゴールへ着かないです」

吉田「そらそうですよね。漫才のプロになりたいのに、おいしいパスタの研究してても仕方ない」

「まさにそうです。でもなんかパスタの研究をしてるとなんかネタを拾ったりすることも、ちょっと起きてきますよね」

吉田「あー、ひょっとしたらパスタについてのネタが浮かぶかもわかんないです」

「だから方向がずれてても、全くムダってことはなくて、こんだけ(目指す方向への換算分)の効果が出ちゃうんですよ」

小杉「方向間違ってたとしても」

「ええ。間違ってるのに、これだけは効果が出ちゃう。そうすると本人にしてみれば私はこんなにがんばってるのになんでこんだけしか結果が出ないのっていうんですけど、それはもう方向が既に違ってるよって」

努力は量だけでなく方向性が正しいかの確認が大切

「ですからそこはやっぱり周りに聞きながら、自分の方向は大丈夫かな、どう思うっていうようなことも客観的に、あるいは自分で見直す」

もう1つの注意点 努力する「場所」の見極め

「もうひとつ根本的に、そこがそもそも努力する場所であるかどうかも大事なんです」

吉田「これ難しいなー」

「わかりやすい話ですよ。じゃあ僕がですね、ジャニーズに入りたいっていって一生懸命ダンスする。ムダでしょ?」

吉田「ムダですムダです。そんなもん絶対ムダです」

小杉「それはもう今でしょのトーンで言われるムダでしょですよ」

吉田「爆笑ですよ周りは」

「そうですよね。これはだから既にこの表に載る以前の、場所が違うよと」

「だから努力は裏切らないって言葉がありますけど、これを(板書しながら)、ちょっとみんなは軽く使いすぎる。これはちょっと補足してやるんです。正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は裏切らない」

努力に大切なのは 正しい場所・正しい方向・十分な量

吉田「ただ、先生は… 先生は賢いから、あ俺ジャニーズ無理やなって、気づくじゃないですか。でも、気づかん人も多いと思うんですよやっぱり」

「そこはやはり、少し人の意見を聞いてみるってことですよね」

吉田「でもこうたとえば女同士って裏がありますから女って。私読者モデルになろう思てんねんってこんな顔のやつが言っても」

小杉「いけるって。なりなり」

吉田「いけるって、なりなり。みたいなやつおるんです」

「女子はそういうところありますね。もうね、女子同士の使うかわいいという言葉の恐ろしさ」

吉田「そうですそうです。なんにも思ってない」

「あーかわいい。ほんとだかわいいって、後ろに立ってたらウソつけーって言いたくなりますよ」

「まあそういうときもありますけど、でもそのときだってよく見てると、心の底からのかわいいと、…かわいいには差があります」

吉田「そこを瞬時に判断して、もう正直に受け止めろと」

カリスマ講師流 女子の「かわいい」の解釈

「女の子同士はそれわかってるんです。だけど女の子同士、女子同士はそこであえてつつきません。なぜならば、何かあったときに自分に責められるのは困るんです。たとえば、髪型が変な、変に切っちゃった友達がいる。そうしたらパッと見て(?!)と思いますよね。なにやらかしたんだ。でもこう言えばいいんです。「あ、かわいい」。そうすれば、次に自分が美容院に行って、変な髪型になったときも、それヘンじゃないって言われなくってすむじゃないですか」

小杉「言ってしまうとね。自分も言われる可能性あるから」

「だからかわいいという符丁は、お互いに何をやらかしてもそんなに責め合わない、ぬるま湯のゾーンをお互いに守ってたい。仲良く、とりあえずうわべは仲良くいきましょうねていう暗号なんです」

吉田「なるほどね。なるほど、生きてく上に必要な、ゾーンなんですね、ぬるま湯」

「そうなんです」

カリスマ講師が教える女子のお決まりパターン

「もうね、女子のトークはすごくね、そういう戦略が見え見えで。たとえばファミレスとか喫茶店行くと、こう4人ぐらいの女子高生とかいると、なるべく隣りに座るように努力するんですよ」

小杉「情報収集で」

吉田「そんな情報も仕入れようとしてるんですね」

「まあやっぱり僕にとっての生徒と同じ年代の」

小杉「わー、すごいプロやな」

「そうするとですよ、女の子はねぇ、もうフォーメーションがあるんです会話に。(板書しながら)4人いるとですね、いいですか、リーダーがいます必ず。会話を全部仕切ります。そしてサブリーダーがいます。でここ、この線で中心に会話を展開していきます。そしてこの子は、ちょっと入れない子です。そうそうそう、あでもさ、入った瞬間に話題切り替えられて。で、この子がいることによって全体にいい緊張感が生まれるんです。そして最後のこの子はどうかっていうと、基本的に人の話聞いてないです」

小杉「いる! そういう人いる」

「でエリコどう? ん?いいと思うよ。みたいな」

吉田「なるほど。世間の4人組の女性はたいがいこのフォーメーション」

「このパターンはまりますね」

吉田「すごいな。そんなこと教えてもらえると思わへんかった」

吉田「でぬるま湯のようにかわいいってこう、今嘘で言われたかわいいもやっぱ見破らんあかんとわけですねこっちはね。正直に」

カリスマ講義4 1週間の賢い過ごし方 吉田VS林 結末は?

ナレーション)続いては、かつてエリートビジネスマンだった林が編み出した、1週間の賢い過ごし方を大公開

日曜午後からは___モード、土曜は___

「日曜午後からは(プッ)モード、土曜は(ワゥ)」

吉田「これはほんまに当たると思うんですけど、日曜午後からは月曜モード、土曜は、金曜」

「いいですねそれ。それにすればよかったなあ。ほぼ、正解です」

戦闘モード 土曜は別人

「今やろうと思ったときに、今すぐ行動って実は無理なんですよ」

吉田「実は無理?」

「前もって動ける状態を作っておいて、その瞬間が来たから動ける。あるいはこんなふうに動いていこうってイメージがあってそれを実際に実現していくって方が圧倒的に多いんです」

小杉「はー。いつかどこぞどこぞと思ってバッと動くのが今ってことか」

「ええ。日曜日に、月曜日にこういうこと、火曜日こう水曜日こう、こんなふうにする。でそのときに僕がほかにやることは、この目の前の1週間で起きそうなトラブルを全部考えるんですよ。ですから、日曜の夜にもう1週間のシミュレーションを頭の中で」

(板書)シミュレーション

吉田「シミュレーション。シュミレーションと思てた」

「simulate ですから」

吉田「ああそうなんや。俺はもうあかんなあシュミレーションと思ってたわ」

小杉「みんなそう間違えてるよな。シュミレーションやと思てた。えらいとこで俺らつまずいてるわ」

小杉「その月金はまあそういう感じでするとして、土曜は別人っていうのはどういうことですか」

「だから別人になるっていうと急にもうなんか別の家庭を持ってそこで愛人でとかってそういうことじゃないですよ」

小杉「ちゃうんかー」

吉田「いや、そらそやろ」

「人間にはオンとオフが必要なんで、どっか抜いてやるところが必要なんです。だから土曜日は思いっきりはっちゃけりゃいい。普段の自分、もう完全にそこは忘れて、思いっきり切り替える。そうすると日曜日からまた戦闘モードに戻りやすくなる」

吉田「ただ先生ね、それができりゃ苦労しないんですよ。やっぱり、あかん人間っていうのは、もう、木曜ぐらいから別人になりだしてまうんですよ」

吉田「それはもうあれですか、直らないですかそういう人間っていうのは」

「それはもう仕事に対しての意識の問題ですね。お金をもらってやっている。もう自分がその別人モードになって遊びたい。でもその仕事で関わる相手がいますよね。お金もらってんですよね? プロですよね? プロがそんな甘ったれたこと言ってるんですか」

吉田「そうなんです。だからもうこいつが特にそうで」

小杉「なんで俺やねん!(立ち上がり)待てやぁ~ 待てやお前」

吉田「なんか、朝早いのに飲みに行ったりみたいなね。わかるんです。わかるんですよ飲みたいのは」

小杉「お前、お前やないかそれどっちか」

小杉「木曜からそういうふに別人になってしまう人間は、仕事に対してのモチベーションが低い人間や。その仕事に対して命懸けてないってことになるってことですか?」

「いや、またそれはいろんな仕事があるんで何とも言えないんですけど、お2人の場合だったらそういう形で時間を使うことが次のネタにつながるとか、そういう計算もあると思うんですよね」

吉田「ま僕らの場合はちょ(っと)特殊で、そこでできた話がまた次の仕事につながったりみたいなあるんですけど、一般の方も」

「僕はあのM-1グランプリのあのネタ20回も30回も見直した人間ですから、あの御堂筋ガーッと押していくネタ」

吉田「ああそうですそうです。決勝の決勝ですよねそれね。ええ。梅田で始まったケンカ」

小杉「話変わるんかいおい! お前ちゃう質問してたやんけ今。お前なに話のハンドル変えられて。違うこと聞いてたやんけ」

吉田「一般、ふつうの仕事をされてる方、金曜日から遊んじゃうという人に、かける言葉ってもうないんですか」

「最近、これもしかしたら流行らないかなと思ってほんのちょっと期待してる言葉をあえてぶっこむならば、覚悟なき者は、去れ」

小杉「おー」

吉田「厳しいなぁ。それ、今でしょほどはいかないでしょうね。キツすぎるもん」

小杉「でもそれぐらい覚悟を持って仕事した方がいいんじゃないかっていう、ことですよね先生からの」

「プロはね、そういう覚悟を持ってほしいんですよ」

小杉「なるほど」

吉田「そうかだから、そこはもうやっぱり、自分の、あれなんですね。意識というか、最初の一歩はもう自分で踏み出すしかないということですか」

「まあ、仕事が好きだとか嫌いだとかぐちゃぐちゃ言うなっていうのが僕の考えで、僕自身は予備校の講師22年やってきましたけど、予備校の講師って仕事大っ嫌いなんです。でも嫌いな仕事を自分で選んでその仕事をいい加減にやるような、そんな最低なことはできない。だからこの仕事に全力を懸ける。それはそれでお金をもらっているっていうプロのプライドですから」

小杉「自分で選んだんやないかっていう、その仕事を」

吉田から改めて渾身の質問!

吉田「その、だらだらだらだらして、ほんまのあかん人っていますやんか。全然がんばれへんと。だらだらしてる奴に今すぐ明日からやる気になるような、言葉というかやる気にさすようなことっていうのはさすがに先生でも、無理なもんですか」

「うーん…」

吉田「そういう奴はもうやっぱりダメですか」

「いや、ダメではない。今寝ていたいんなら、寝ていればいい。でも君はいつまでも寝てる人間じゃないよね、っていうような言い方はあるとは思います。本人自身そういちばん思ってる。だけど何かのひとつのスイッチが入る、これ現実でよくあるのはたとえば彼女に子どもができちゃったみたいな、そういうことで走り出す人もいるわけで。あるいは親が亡くなったとか、でも自分以外のところの原因でスイッチが入る場合もありますから。でもそんなポイントってなかなかない。いつやるか、いつだろうって、悩みながら、今でしょを探していくんですよ」

小杉「まずいつだろうがなかったらダメなんですね」

「でもそこは、みんな考えていると思います」

吉田「そういうことを意識しながら生きていかないと心の中に一瞬についた炎に気づかないという場合があるわけですね」

「お上手ですね」

吉田「今のは… 今ちょっとお前にもきたんちゃう。こいつ今ええこと言ったなみたいな」

小杉「うん、だから、いいこと言ったなって思いそうになったから、あわてて水で消してやったわ」

観覧客50名がトークの温度を判定

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