こんにちは。
世間にニーズがあるかわかりませんが、書いておきます。
訴える人にも、訴えられる人にもおすすめ
僕は1度、民事裁判の被告になったことがあります。といっても、嫁に起こされた離婚訴訟ですが。
当時(も)お金も仕事もなく、一方でヒマだけはあったので、弁護士に頼まずすべて自分で進めました。
その際、大変役に立った書籍を紹介します。
三浦和義『弁護士いらず(改訂新版)』(2007)です。
生涯で最も役に立った本(2013年現在)
読書の効用は、必ずしも「役に立つ」ではありません。また、必ずしも役立てることを目的に読書をするものでもありません。
実際、本書も自分が被告になってから読んだわけではなく、以前に書店で目についてただ面白そうだったから買って読んでいたものです。
しかし本書は間違いなく、僕を助けてくれた僕の恩人です(人じゃないですが)。
生涯で最も役に立った本は?というアンケートがあったら、僕は迷わず『弁護士いらず』と答えます。
本書のよかったところ
本書を読んでおいてよかったのは、実際に自分が被告となっても、訴訟の進行に際してまったく迷うことがなかった点です。
巻末の著者略歴によれば、三浦氏は新聞、週刊誌などを相手取り、名誉毀損による損害賠償請求訴訟を数多く起こしています。すべて三浦氏本人が提訴したものです。その数520件余り。勝率は8割だったといいます。
そのなかからある事件の具体的な書面の内容や、法廷での詳細なやり取りも掲載されてあり、大変参考になりました。
むろん、個々の事件でその中身は違うので、自分の書面へ文言をそのまま丸写しできるわけではありません。しかし、民事訴訟がどういう流れで進み、それぞれのポイントがどこにあるかが解説してありましたから、読んでいたことで知らず知らずシミュレーションになっていたのだと思います。
おかげで実際の訴訟は、ある意味楽しく進めることすらできました。
残念ながら新刊では入手不可
と推薦しておきながら、本書は新刊書店では入手できません。古書店か、図書館を探してください。
コメント