こんばんは。林修ナイトの時間です。
8月17日放送の「世界一受けたい授業」で、林修さんが特別授業の講師として出演されていました。内容をテキストにしておきます。
授業テーマは「有名校の受験問題から選んだ 生き方のヒントになるいい問題」でした。
基本情報
世界一受けたい授業(日本テレビ系 2013/08/17 19:56-20:54 OA)
番組内容(地デジ番組表より抜粋)
「今でしょ!?」を超える名言が飛び出す!?東進ハイスクール・林修先生の夏期講習!イイ受験問題には生き方のヒントが隠されている!林先生が東大を目指す生徒たちに必ず贈る言葉とは?
【生徒役ゲスト】
押切もえ
菊池風磨
菊池桃子
千原ジュニア
土田晃之
羽鳥慎一
3時限目に登場され、トータルで15分程度の放送でした。
林さん以外の出演者の発言は所々はしょり、適宜、補足情報、注釈をはさんでいくスタイルで進めます。
余談:3時限目に欠席した生徒
当日放送の生徒役ゲストには、あと青木勁都さんがいました。しかし3時限目には出席していません。
林さんのスケジュールの都合でか、収録の段取りが狂ったのか、その理由はわかりませんが、収録時間が深夜帯になり、2002年生まれ(参考記事)の青木さんは出席できなかったと思われます。
3時限目・特別授業「有名校の受験問題から選んだ 生き方のヒントになるいい問題」
ナレーション)本日限定特別授業
(講師紹介のビデオ映像)
ナレーション)今年の、東京大学現役合格者はおよそ1900人。その3割近い600人を輩出した進学塾、東進ハイスクール。講師の中で人気ナンバーワンなのが、ご自身も東大出身、林修先生。では、なぜ東大を目指したのか。
/*注:
いいんですけど、1900人の600人なら3割超えてます
*/
「人間は誰を自分のライバルだと思って生きていくか。そのことが非常に大きい。だから、そういう志の高い、能力の高い連中に会える東大に行く意味がある」
/*
林さんが話されていた部屋の感じから見ると(ウソ)、コメント撮影場所は東進ハイスクールの渋谷駅西口校のようです。だとすれば、同校のブログ記事から7月16日の公開授業の前後に撮影されたものと推定されます。
(参考:7月16日(火)林修先生の現代文特別公開授業の詳細について)
声と口角の筋肉のバテ具合からすると、公開授業の後でしょうか。21:00すぎまでお疲れさまです。
*/
ナレーション)そして、先生は言います。受験問題の中には、生き方のヒントを教えてくれるいい問題があると。そして
「ライバルへの思いは_____」
ナレーション)あの「今でしょ!」を超える? 名言があった
ナレーション)講師歴22年。これまで見てきた受験問題から選んだ、生き方のヒントを教えてくれるいい問題
林修さん登場
「よろしくお願いします」
堺「新たな名言になるかもしれない?! ライバルへの思いは、ほにゃららである。これは、いったいなんでございましょうか」
「ライバルへの思いは、片思いでいい」
上田「片思い。有田君これどういうことだと思う」
有田「わかりやすく説明しますと、藤波と長州は、相思相愛のライバルだったと思うんです。だけど藤波と、木村健悟は、木村健悟の片思いで、だから試合があまりハネなかった」
上田「わかりづらいわ!」
「非常にいい説明です」
上田「いやプロレスがわかる人にはね。プロレスがわからない方のために説明してください」
「あのぅ、僕自身はですね、大学の特に同じ部で、これはすごいっていうのに会ったんですよ。そいつの背中をずっと追っかけてきて、それでここまで来られた。でもたぶんあいつは、僕のことは、わかってないと思うんですよ。でもそんなもんでいい。こういうふうになれたわけですから」
1.灘中学校の入試問題から
堺「生き方のヒントを教えてくれるいい問題。最初の問題をお願いいたします」
「はい。まずは、兵庫県の名門、灘中学の入試問題です」
(灘中学入試・改)
「ゲーム」という外来語を漢字一文字で表すと「遊」で表せます。次の4つを漢字一文字で表すと?
- チェンジ
- コーナー
- インフォメーション
- スペシャル
菊池桃子君の答え
「これ、インフォメーションは日本語で情報ですから、「紹」介、けっこう距離ありますね。ここはもうひとひねりほしかったな」
有田学級委員長の答え
上田「スペシャルなんで「長」にしたの?」
有田「スペシャルの収録って長いなっていう」
上田「なるほど。トラウマになってんだな」
羽鳥君の答え
羽鳥「チェンジ、両「替」です」
「これはいいです。OKです」
上田「コーナーは「隅」っていう」
「これもいいですね」
上田「インフォメーションは「告」知」
「これ、告知…これはちょっとストライクゾーン厳しく取って、ここアウトで行きます」
土田君の答え
土田「スペシャルは「超」以外何もないと思ったんですけど」
「超はスーパーです」
土田「あっ そうですか…」
「申し訳ないです」
上田「でも迷わず書いたんだもんな」
土田「スペシャルは何なら自信満々で、インフォメーションの方がもうなんだかよくわかんねぇなみたいな感じだった(んで)」
「こういうふうに、迷いつつ正解(報)にたどり着いていく。こういうのいいです」「じゃあ正解はこちらです」
正解例
- チェンジ: 変 化 替 など
- コーナー: 角 隅
- インフォメーション: 報
- スペシャル: 特
「化けるという字も変わりますからね。交替の替であるとか。あるいは、コーナーの角のところも隅という字でもオッケーです。まあインフォメーションは情報の報。これでいいでしょうね。スペシャルは特。だいたいこれになるんではないかと」
正解者:押切君
ナレーション)皆さんは正解しましたか。実はこの問題には、生き方のヒントが隠れているのです
遊びながら頭を鍛えろ!
堺「これがどんな生き方のヒントに、なる問題なんでございますか?」
「はい。キーワードは、遊びながら頭を鍛えろ」
「いま皆さんが苦労された」「インフォメーションと報だけをつなぐっていうのは、相当離れたものを結びつける、自由な頭の動きがなければできないことなんです。そういう柔軟な頭の働きというのは、日常生活の中でもいちばん必要なものです」
堺「なるほどね。具体的に言うとどういうことでございましょうか?」
「まあ実際に2軒のお店があったりすると。普通だったらここを通り過ぎて、しまえばいいのに、お節介にもどっちの店が流行っているんだろうか。なんで同じ所なのに、こっちにはお客さんがたくさんいる。こっちは全然いない。どこに違いがあるんだろうか」
「日常生活の中でいろんな練習問題を、拾っていく。これが、勉強のできる子のパターン。将来的にはいろんな問題を解決することにもつながる
堺「遊び心とか、そういうものが必要であるということ(なんでございますか)?」
「はい。それでいろいろなものを結びつけてみる」
上田「ジュニア君とか、日頃から考えていることなんてあります?」
千原「人の睡眠時間が、分かる能力とかが、もしこうあったら、怖いやろなーとか。たとえばこのスタジオぱーってADさん見たらたぶんゼロゼロゼロって出るやろから、ちょっといったん横になりましょかみたいなね」
上田「こういうのも、遊びながら頭を鍛えている?」
「そうですね。睡眠時間とこの現場の撮影の状況という2つのものを結びつけている。難しい言葉で言うと、(板書しながら)2つの観念をですね、頭の中でくっつける。実はさっきの問題これだったんですよ。観念連合ができるかどうかっていう」
千原「オレが言いたいのは、観念連合やと」
上田「ウソつけ!」
2.聖光学院中学校の入試問題から
「続いては神奈川県のトップクラスの進学校、聖光学院中学の入試問題です」
(聖光学院中学入試・改)
例題:
次の文の___には
“ある”に関係する言葉が入ります。
研究所には、あり____
実験道具がそろっている。
堺「答えは」
「ありとあらゆる」
上田「あるという言葉に足したり変化させたりして正解を入れていただこうと。こっからが問題でございます」
問題:
彼は あり___体力を武器に精力的に研究に取り組んだ
有田「ありきたりな」
押切「ありあまる」
羽鳥「ありったけの」
上田「先生いかがでしょう」
「そうですね。まず正解は「ありあまる」です。ま、ありきたりなはちょっと置いときましょう」
「ただ「ありったけの」は、答えとしては悪くはないですね。ただありったけの体力で武器になるかどうか。出し切っても力が及ばないという、なんかそんなイメージも浮かびますから、(や)っぱ武器になるのはやはりこちら(ありあまる)の方がベターであることは間違いないですね」
羽鳥「すいませんでした」
「いえいえいえ」
問題:
父は あり___の材料でちょっとした夜食を作るのがうまい
千原「ありた君の」
土田「ありよし君の」
上田「ごめんなさい人名じゃないです」
菊池(桃)「ありあわせの」
上田「先生、正解をお願いします」
「もちろん正解はですね、「ありあわせ」の。菊池さんの答えが正解です」
「ありあわせのものしかないよってもうほんとに、用意したものではなくてたまたまそこにあったもの。それで、ちょっとした夜食に仕上げる」
羽鳥「ありったけはダメなんですかこれ?」
「ありったけの材料で」
上田「ちょっとした夜食。すっごいスケールダウンしましたね」
羽鳥「全部使ってちょっと。ダメですね」
人生の“空欄補充”を解く練習
堺「これが生き方のヒントを教えてくれるいい問題になってるんでございますか?」
「今日はね、これを語るためにここに来ました。ここからですね、上田さんが止めてもしゃべり続けますよ」
上田「あんまり長いんだったら本当に止めますけど」
「キーワードは、人生の空欄補充を解く練習になる」
「実は人生ってのは空欄補充しょっちゅうやってるんですよ。いや、人生は空欄補充そのものかもしれない」
「たとえばですよ、女性はよくネクタイをプレゼントされますね。あれは完全な空欄補充ですよ。背広があってシャツがあってさて問題です。ここに合ういちばんいいネクタイはなんでしょうかっていう、これ空欄補充の問題じゃないですか。ですから女性は普段着ているスーツを見て、普段着ているシャツを見て、あの人の趣味はこうだということまで考えて、ベストのセレクションをしてプレゼント」
「何かをあげるっていうことは、何かその人の足りないところのその空欄に埋めてくっていうことなんで、前後の文脈をよく見て、適切な答えを、出しにいくようにしなければ、その答えは間違いだよ」
「僕は今まで何本かネクタイいただきましたけど、自分で気に入ってしたネクタイは3本しかないです。でちなみにその3本のネクタイを下さった女性は皆さん素敵な方でした」
上田「はい、皆さんここ忘れてくださーい」
つづく。
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