こんにちは。
学問全体からいえば、確率・統計は比較的新しい分野だからなのでしょうか、われわれの直感に反することにしばしば出くわします。そんな話です。
ひとつ前の記事で、「人並み外れた美人」という表現を使いました。しかし統計的な見地から言えば、これは間違いです。
平均顔
「平均顔」というものがあります。
技術的なことは理解できていないので説明をはしょりますが、複数の顔の平均を取った顔のことを、こう呼ぶようです。
できあがった平均顔は、究極のとは言わないまでも、けっこうな美男美女になります。
※画像は「平均顔ユーザーズガイド」スクリーンショット
人並みと美人との位置関係
そうすると、「人並み外れた美人」がおかしな言葉になってきます。人並み外れたところに、美人はいないからです。
統計的には、美人は人並みのあいだにいます。
統計的に正しい美人の言い方 1
ですので、統計的な見地から美人を形容すると
- 人並みのあいだにある美人
- 人並みどまん中の美人
といったような言い方になります。これが統計的に正しい美人の言い方です。
直感ではすごく変ですけど、しかたありません。そこが統計の面白さであり、かつトリックが潜む場所でもあります。
統計的に正しい美人の言い方 2
顔の世界では、平均付近に美人ゾーンがあります。別の言い方をすると、「美人の顔偏差値は50前後」ということになります。
ですから受験の世界と違い、顔偏差値40の人ががんばって65まで上げても、ランクは上がらないと思われます。平均から遠くなっているので、むしろ下がっているかもしれません。
For more information,
平均顔について日本語のWeb を探した範囲では、上でも挙げた平均顔ユーザーズガイドが、コンテンツが充実していました。
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