人の不足にだけ注目する下品なシリーズです。
電子書籍のサンプル版を使ってまた原書と読み比べてしまいました。今回の対象ペアはこちらです。
DevOpsの本を探して見つけました。物語仕立てでDevOpsを語る一冊、ということでいいのかな。訳書のサンプルはhonto、原書のサンプルはAmazon kindleのものです。
総評
結論から言うと、1冊通してこの日本語を読むのは私には辛そうです。
真面目で善良で不誠実だからです。
- ところどころ、日本語単体で読むと話の筋が通らなかったり、
- そうでなくとも、訳文と原文とで情景が違いすぎた文章にしばしば出会いました。その大部分が、普通に読めばいいのに日本語訳の段階で曲芸のような読解をしていました。
- ほかマイナーなところでは、その文脈でその単語をその日本語にする?っていう、訳語の選択センスにムラが激しすぎるのもあります。
これらがことごとく、善意で敷きつめた果てに成り立っていることが辛い。
同書の水準が特別ひどいわけでもなくて、多くの翻訳書に当てはまるあるあるです。
以下、具体的に示していきます。
プロローグ
パーツ・アンリミテッド社の給与システムに起こったトラブルがプロローグです。ここは特にありません。
プロローグは電子メール2通と新聞記事1つで構成されています。原書と違って、訳書ではそこの文字組みスタイルが全然表現できてなくて貧相だったのが少し辛かったです。翻訳関係ありませんけど。
原書は文字組みによってどういうテキストかを明示してあるのに(画像1,2)、邦訳でばっさり切り捨てられて貧相になっている(画像3,4)ことに、苦痛を感じる体になってしまいました。 pic.twitter.com/B7CStgfgho
— ヤシロタケツグ【要出典】 (@yashiro_with_t) April 24, 2021
近ごろそういうとこにもセンシティブになってしまいました。
第1章 島流し 9月3日(水)
当初こちらへ順々に書いていくつもりでしたが、思っていたより量が膨大になってきたので、記事を分けることにしました。サンプル版の範囲だけだというのに。
この下に順次、個別記事へのリンクを足してゆきます。
↑#1~#4です。
↑#5です。
↑#6-11です。
第2章 スティーブの涙 9月5日(金)
同じく順次、この下に個別記事へのリンクを足してゆきます。
能力はあっても財力がないので、本書の翻訳ファクトチェックはサンプル版で読めるここまでです。
お金ください。
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