『The DevOps 勝利をつかめ! 技術的負債を一掃せよ』翻訳ファクトチェック【サンプル版まとめ】

人の不足にだけ注目する下品なシリーズです。

電子書籍のサンプル版を使ってまた原書と読み比べてしまいました。今回の対象ペアはこちらです。

DevOpsの本を探して見つけました。物語仕立てでDevOpsを語る一冊、ということでいいのかな。訳書のサンプルはhonto、原書のサンプルはAmazon kindleのものです。

総評

結論から言うと、1冊通してこの日本語を読むのは私には辛そうです。

真面目で善良で不誠実だからです。

  1. ところどころ、日本語単体で読むと話の筋が通らなかったり、
  2. そうでなくとも、訳文と原文とで情景が違いすぎた文章にしばしば出会いました。その大部分が、普通に読めばいいのに日本語訳の段階で曲芸のような読解をしていました。
  3. ほかマイナーなところでは、その文脈でその単語をその日本語にする?っていう、訳語の選択センスにムラが激しすぎるのもあります。

これらがことごとく、善意で敷きつめた果てに成り立っていることが辛い。

同書の水準が特別ひどいわけでもなくて、多くの翻訳書に当てはまるあるあるです。

以下、具体的に示していきます。

プロローグ

パーツ・アンリミテッド社の給与システムに起こったトラブルがプロローグです。ここは特にありません。

プロローグは電子メール2通と新聞記事1つで構成されています。原書と違って、訳書ではそこの文字組みスタイルが全然表現できてなくて貧相だったのが少し辛かったです。翻訳関係ありませんけど。

近ごろそういうとこにもセンシティブになってしまいました。

第1章 島流し 9月3日(水)

当初こちらへ順々に書いていくつもりでしたが、思っていたより量が膨大になってきたので、記事を分けることにしました。サンプル版の範囲だけだというのに。

この下に順次、個別記事へのリンクを足してゆきます。

ヤバいドキュメンテーション観―『The DevOps 勝利をつかめ!』翻訳ファクトチェック(1)
この日本語だけで、???となりました。 訳した人は、ソフトウェアシステムのドキュメンテーションをなんだと思っているのでしょう。学校の卒業文集とか、会社の○○周年史みたいな感覚なんでしょうか。

↑#1~#4です。

you入れ替えちゃいなよ―『The DevOps 勝利をつかめ!』翻訳ファクトチェック(サンプル版)(2)
この場面で出てくるセリフそのものとしては、特に不自然ではないです。けれども原文と並べると、どこか違和感がありました。

↑#5です。

辞書を引こう。そして読もう。―『The DevOps 勝利をつかめ!』翻訳ファクトチェック(サンプル版)(3)
「時制の無視・軽視」に加えて、新たに「辞書が引けない」が「翻訳書あるある」になりました。

↑#6-11です。

第2章 スティーブの涙 9月5日(金)

同じく順次、この下に個別記事へのリンクを足してゆきます。

能力はあっても財力がないので、本書の翻訳ファクトチェックはサンプル版で読めるここまでです。

お金ください。

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