何でも結びつけてしまう「シン・ゴジラ」脳の止まらないおっさんの妄想シリーズ、第2弾は昔話の「さるかに合戦」対「ゴジラ」です。ネタバレまみれなのは、大前提。
シン・ゴジラの最終決戦が『さるかに合戦』のようで痛快。
— fujii (@london_ebi007) 2016年8月9日
新幹線や在来線や高層ビルや働く車でやっつける!もしやシン・ゴジラの元ネタは“さるかに合戦”かっ?! #シン・ゴジラ「【ネタバレ】無人在来線爆弾【シンゴジラ】」 https://t.co/fXFWQ0JREN
— R三柴直樹(‘jjj’)/ (@naoz0) 2016年8月15日
に触発されながら、紙芝居の台本のつもりで書いてみました。
基本テキトーにまいります。絵のパートは各自で勝手に描くなり想像で補うなりしてください。
おとぎ話「シン・さるかに合戦」
はじまりはじまり。
第一部
ゴジラ復活す [『キングコング対ゴジラ』(1962) オリジナルBGM/M-10]
伊福部昭
¥250
(1)柿保有国により大量に海中投棄された廃棄物っぽい柿の種を食べたさる生物は、その影響下で生き残るため急速にさる柿っぽい生物へと進化しました。
(2)先ほど、カニ政府首脳が非公式に、巨大柿っぽい生物を「柿ゴジラ」、柿ゴジラと呼称するとの談話を発表しました。
(3)多摩川で待ち構えていたカニの自衛隊が束になってかかっても、柿ゴジラ第四形態にはまるでかないませんでした。
(4)柿ゴジラ駆除を目的としたB-2号束作戦は失敗に終わりました。タバだけに。
(5)そのままカニ都内に侵入した柿ゴジラは、その背中に実った渋柿を投げつけて、地中貫通カニ爆弾も米カニ軍機もカニ政府要人の乗ったヘリコプターもことごとく撃ち落としてしまいました。
「柿ゴジラ……まさに柿の化身ね」
(6)大河内カニ総理ら11名の死亡が確認されました。
(7)「いないカニを当てにするな! 今は残されたカニでやれることをやるだけだろ!」
(8)「矢口、まずは君が落ち着け」「すまない」
カニだけに、つい泡を食ってしまったカニ矢口なのでした。
第二部へつづく
第二部
「ヤシオリ合戦、陽動開始!」
『宇宙大戦争』 (1959) 宇宙大戦争マーチ (M32)
伊福部昭
¥250
(1)JRカニ東京駅上で活動を停止していた「柿ゴジラ」の足元に、N700系新栗(無カニ運転)2編成が突っ込み、はじけました。ドカーン!
(2)アメリカのカニは上空へ次々と卵を飛ばします。柿ゴジラに渋柿を使わせる作戦です。
(3)第1波、全滅。
第2波
第3波
第4波
(4)卵第5波が柿ゴジラに命中します。ついに柿ゴジラの渋柿がなくなったのです。狙いどおりです。
(5)ドーーーン!! 駅周辺の柿ビルに待機していた臼たちが爆破音もろとも倒れ込み、柿ゴジラにおおいかぶさります。
(6)「目標、キルポイント1に固定」
(7)「アメノハバキリ801(ハチまるひと)、各者ブーム伸展開始!」
ついにハチ特機小隊の出番がやって来ました。柿ゴジラに血液凝固剤を経口投与して、活動凍結させるのです。
(8)そのとき柿ゴジラの背中が一閃! 渋柿がまだ隠されていました。「ハチ第一小隊、全滅」
(9)しかし柿ゴジラの動きが鈍っています。「この機を逃すな! 無人在来栗爆弾、全車投入」
(10)ドドドドカーン!! ズデーン!!!
(11)ハチポンプフル稼動だ! 「頼む、計算どおりいってくれ」
※イメージ
(12)やにわに暴れ出した柿ゴジラ。立ち上がるぞ逃げろ! と、次の瞬間! !? !!!
柿ゴジラは凍りついたのでした。「ヤシオリ合戦、終了」
エピローグ
かに道楽
デュークエイセス
¥250
カニカヨコ「あなたの活きのいいところが気に入っている。私がベーリング海で矢口が日本海なのが、理想的なかにすきコースだから」
カニ矢口「理想的なカニかま、だろ」
カニカヨコ(フフッ)
カニ矢口「カニの責任の取り方は自らの進退だ」
カニカヨコ「ま、縦でも横でも、好きにすれば?」
蟹は甲羅に似せて穴を掘る、というお話でした。
人は自分の分相応の考えや行いをするものだの意。(広辞苑)
『ゴジラ』 (1954) メインタイトル (M1)
伊福部昭
¥250
資料提供
国立国会図書館デジタルコレクション:
- 榎本松之助画・作『サルカニ合戦』(1927)
- 堤吉兵衛編『さるかに合戦』(1885)
- 教育同志研究会編『毎時配当 国語教授細案 尋常一年前期』(1910)
Dentplex:Dental chair what do they do ?
以下は、資料3.「一〇 サルカニ合戦」pp.96-97より
内容
一 猿蟹合戦の昔物語により、(略)戦争に就いては勇壮の情を惹起せしめ児童をして感興深らしむると共に因果応報の概念を与ふ。
(中略)
六 石臼は力の強きを示し、卵(或は栗)は砲弾の爆発に寄せ、蜂は槍の意を寓す。
先のカニシーズンでは「こうあってほしい」という発想にしがみついたがために、網元に300万杯以上の犠牲者を提供してしまいました(適当)。根拠のない楽観は、禁物です。
最後はやはりこのカニのセリフで締めくくっていただきましょう。
カニ志村、マジ感動ですよ。
さるかに合戦とシン・ゴジラ、そんな「甲羅」と「高良」のつながり。
こんなことしてる場合かよ
終
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