こんにちは。デザイン芸人「デザインや」です。
「ほぼほぼ」業界の健全な発展を願って、自称・日本一ほぼほぼに詳しいC級デザイン芸人が、秘蔵の調査研究ノート(合計7500字強)を公開します。
要は、主な「ほぼほぼ」ネットコンテンツをほぼ網羅したリンク集と、それらから得た雑感です。
完全に私事ですが、こちらを聴きながらまとめました。
田部京子(p)吉松隆:プレイアデス舞曲集(第I集~第V集) (1996, 2010)
「ほぼほぼ」最前線
まずはじめに、日本一「ほぼほぼ」に詳しいおっさんによる、ほぼほぼ研究を通じた最先端の見解を簡潔に紹介しておきます。
- 日本語の運用面から考えると、「ほぼほぼ」に何ら問題はありません。どこにも破綻は見られません。
- 嫌うにしても、正当と言えそうな理由は「新しい」以外に見当たりません。
- しかし正当な理由がなければ嫌ってはいけない、ということもありません。正当な理由なく「ほぼほぼ」に違和感を抱き、嫌悪し差別する自由もまた、残されています。
- これらをふまえて、好むなり嫌うなり、お好きなようにやればいいと思います。
おこのみで(2003)
椎名林檎
¥250
【仮説】「ほぼほぼ」の由来・起源
「ほぼほぼ」の発祥に関する自称日本一ほぼほぼに詳しいおっさんの仮説はこうです。
「ほぼほぼ」、「ほぼ」の漢字表記がはじまり説
以下、説のそこそこ詳しい解説です。いささか込み入ってますので興味がなければ飛ばしてください。
解説:「ほぼほぼ」の発生メカニズムを推理してみた件
「ほぼ」を漢字で書くと、「粗」または「略」です。
白川静先生の『字統』にも記載されている、由緒正しい訓なのであります。
(1)粗
「粗」と表記する「ほぼ」は、鎌倉時代の仏教説話集「沙石集」に
保政、粗(ほぼ)、聞きて、かの社の木陰に立ち隠れて見ければ
という用例があります。平凡社大辞典(第二十三巻)の受け売り。
和泉式部と夫・藤原保昌とのエピソードなんですが、ともかく「ほぼ」の意味が今日とほぼ変わっていません。
もっとも、後年の写本で「粗」のくだりが付け足された可能性もあるっちゃあるんで「ほぼ」の由緒は鎌倉以来とまではまだ言い切れません。
(2)略
「略」の漢字を使って「ほぼ」と読ませる用例は、青空文庫の収録作品から複数見つけ出せます。
代表して、大正年間に書かれた芥川龍之介の随筆から。
僕の知れる江戸っ児中、文壇に縁あるものを尋ぬれば第一に後藤末雄君、第二に辻潤君、第三に久保田万太郎君なり。この三君は三君なりにいずれも性格を異にすれども、江戸っ児たる風采と江戸っ児たる気質とは略(ほぼ)一途に出ずるものの如し。
―芥川龍之介「久保田万太郎氏」(1924)
当時のテキストを確認したら、昭和4(1929)年の新潮文庫版でも「略」に「ほぼ」でした。
「梅・馬・鶯―芥川龍之介随筆集」(新潮文庫, 1929)|国立国会図書館デジタルコレクション より
(3)そして略々
そして「ほぼ」には、2文字重ねた「略々」または「略略」という書き方もあるんです。あるんですよ、はい。
同じく青空文庫から、明治・大正・昭和の用例を1つずつ。
<明治>
されば其の終局も地質学上の各時代に一時全盛を極めて居た他の諸動物と同じく、恐らくは次の時代までに略々(ほぼ)全滅するを免かれぬものと見做すが適当であらう。
―丘浅次郎「人類の将来」(1910)
<大正>
自分は吊革(つりかは)につかまつた儘、元の通り書物を懐に入れて、家(うち)へ帰つたら早速、漱石先生へ、今日飯田橋で寒山拾得に遇つたと云ふ手紙を書かうと思つた。さう思つたら、彼等が現代の東京を歩いてゐるのも、略々(ほぼ)無理がないやうな心もちがした。
―芥川龍之介「寒山拾得」
<昭和>
…地図を拡げて袋田の瀑が此処(ここ)から略略(ほぼ)一日の行程であることを知ると、急に予定を変更して、其方に足を向けたのであった。
―木暮理太郎「四十年前の袋田の瀑」(1936)
「略々」「略略」の読み方もまた、「ほぼ」なのです。
「ほぼほぼ」発生仮説
以上見たとおり、青空文庫収録作品では「略」も「略々」も、付けられた振りがなはどちらも「ほぼ」でした。
この事実をふまえて想像をふくらませてみると、
「略」が「ほぼ」だったら、「略々」は「ほぼほぼ」じゃね?
そう思った人がいたとしても、何の不思議もありません。
ですから、
- 昔から「略々」を「ほぼ」でなく「ほぼほぼ」と読んでいた集団または個人がいて、
- その読み方がある時点でどこかで発見されて、
- 見つけた誰かが「ほぼほぼ」と言ってみたら
- なんだか気持ちがいいので
- みんなまねして急激に広がりだした
じゃないのかなー、っていうのが現時点でのぼくの仮説ってわけ。
むろん、いまはただの仮説にすぎません。検証はこれから。
カスタム軽的「ほぼほぼ」論
さらにぼく個人の意見を述べると、目下「ほぼほぼ」に接して起こる感興は、たとえばこういう軽自動車に遭遇したときの気持ちに近いです。
※画像は、minkara.carview.co.jp > 大阪オートメッセ2010 軽カー編、りえつば より
正直なところ、「うわ~~」「え、なに?そんな使い方するわけ?」と思ってしまう。もっとありていに言えば、ダサい。
それでも人には、自らダサくなる自由もあるはずです。そして社会が変わればダサさも普通に、さらに時としてクールにもなります。
だからまあ、ルールの範囲で好きにやりゃあいいですよ。自分自身が積極的にやろうとは決して思わないけれど、「そっち」サイドはきっと気持ちいいんだろうなっていうのはわかる。だからぼくも、社会環境が変わればいつ、そっちにしれーっと乗り移っててもおかしくない。ぐらいの距離を保ってにやにやと見守ることにしています。
以上、ほぼ全部が「ほぼほぼ」にも共通する話です。
めちゃめちゃ前置きが長くなりました。
今日の(デザイン)ゲーニン
やっと記事の本題に入ります。
ある日、Twitterのタイムラインに現れたツイート:
『ほぼほぼ』と言い出したのって、どこの誰?
『そこ』と『そこそこ』は違う意味だけど、
『ほぼ』と『ほぼほぼ』って、意味は同じだよね?— MatsunoDesign (@knockin_D) 2016年6月29日
『ほぼほぼ』と言い出したのって、どこの誰?
って話。うんうん、ぼくも気になる。
それで調べ始めたら、なんだか止まらなくなってしまって。あげく「日本一詳しい」と言い出す始末。
でも控えめに言ってもさ、いまのぼく以上に「ほぼほぼ」に詳しいのは、日本中探してもきっと5人もいないんじゃかな。って思ったよ。
「どこの誰?」も、まだまだ最終回答ではないものの、そこそこ絞り込めてきたし。
もちろん、日本以外に「ほぼほぼ」を研究しようなんて酔狂な人はいないだろうから、これでほぼ自動的に世界ランク入りも果たしています。
ほんとにほんと、いたら出てこいや!って思うもん。Alpha GOと韓国の囲碁の名人の話じゃないけどさ、高めあいたいもん。だから人工知能でも可だよ。
そんな思い上がった2016年折り返しでのリンク・資料集。
選びに選んだものだけど、それでも大小さまざま、のべで、20はくだらないかな? ほんとくだらない。
まあなんだかんだ、みんな「ほぼほぼ」にはいろいろあると思うんだよね。やれ意味がどうしたこうしたとか、やれ「好き」とか「嫌い」とか、「というか全然知らなかった」とか。けれど最初に書いたとおり、ぼくはそのへん、わりとどうでもいいんです。
めいめいリラックスできる音楽でも聞きながら、気軽にお付き合いしてくださいな。
それでははじまり、はじまり。
めくるめく「ほぼほぼ」の世界へようこそ。
プレイアデス舞曲集Ⅰ ほぼ2声のインヴェンション
田部京子
¥250
※さっき軽自動車を持ち出したのって、いちおうPleiades=昴(すばる)にもかけたんだけど、細かすぎて絶対伝わらない。品川裕さんが出すひな壇コメントばりに、めちゃどうでもいい。
忙しいなら「ほぼほぼ」これだけでOK!
「1つだけ」ならこちらがおすすめ。
「ほぼほぼ」の進捗率は何%? いつから出現? 専門家に聞いてみた(山本亮介)|withnews(2016/02/21付)
忙しい人はこれ1つで「ほぼほぼ」入門編は修了!と、ぼくも請け合います。
記事のいう「専門家」とは、国語辞典編集者の飯間浩明(@IIMA_Hiroaki)さん。記事中でも同様のことを述べておられますが、記事になる前にこんなツイートもされていました。
「ほぼほぼ正解」と「ほぼ」を重ねていうのが嫌、という人がいます。今日NHKに行った時も、「すぐすぐは無理」という言い方を耳にしたように思います。では「現在、今どき」のことを「今今」と重ねる言い方、どう思いますか。もっともこれ、新語でなく、平安時代のことばなんですがね。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2015年10月23日
うん、適切な人選だね。
おヒマなら:「使い回し」記事も
もう少しヒマなら、あわせてこれにあたるのも「あり」かも。
- 「ほぼほぼ」、ほぼほぼ定着?新表現から見える今とは…|朝日新聞デジタル(2016/06/30付)
実ははじめ、「うわ、盗用だ!」って本気で色めいちゃったわけ。導入部分の「新橋で聞いてみた」くだり、街の人のコメントがまんまさっきと一緒だったから。
でもこれ、筆者が同じ(山本亮介さん)なんです。使い回しててちょっとまぎらわしい。あとこっちの事情だけど、ログインしてなくて途中までしか読んでない。
いろんなやり方があって正解は1つじゃないんだろうけど、でもでも、たとえ無料でも会員登録しなきゃ全部読めないなんて、なんだかインターネット的じゃないよなあって、ぼくは思います。余談でした。
プレイアデス舞曲集Ⅰ ほぼ3声のインヴェンション
田部京子
¥250
それでも「腐っても朝日」
それでも2つほめておきます。
ひとつめ。「腐っても朝日」とはよく言ったもの(←誰も言ってない)。なんやかんや言ってみんなよく読んでるわ。ほんでよく反応してるわ。
だから記事に言及したTwitter(URL検索結果)やはてなブックマークを追いかけると、みんなが「ほぼほぼ」をどう思っているか、とってもよくわかる。それに、ほぼほぼにまつわる証言情報なども入ってくる。そこがいいんです。
日本一詳しい自称「ほぼほぼ」有識者(ぼくのことだよ!)も、ほぼほぼの普及過程についてはまだまだわからないことだらけなので、ビビッドな反応を手がかりにして、追い追いの調査研究を行うつもりです。
谷垣禎一さんチョイスの「好プレー」
ほめポイント2つめは、記事に付いていた著名人による「ほぼほぼ」語録。
ネットの反応を見ると、つば九郎さんが「畜ペンかよwww」的に人気を集めていたけど、ぼくのポイントはそこじゃない。
ここに谷垣禎一さんが入っているチョイスが、畜生ペンギンを上回る好プレーなんです。「いいね!」あげます。
え、なぜって? ご存じない?
谷垣禎一さんといえば、政界のみならず、日本「ほぼほぼ」界に比類ない重要人物、ベリーベリーインポータントなキーパーソンだからに決まっているじゃありませんか。
この件は別途詳しく述べる予定でいますので、ここでは国会会議録検索システムから集計した結果だけ紹介しときます。
自由民主党・谷垣禎一さんの国会「ほぼ」全記録(2016年6月末現在)※国会会議録検索システムより
・通算出場:908試合(1984-2016)
・通算ほぼ:63本(51試合)
【内訳】
シングル「ほぼ」:56本
「ほぼほぼ」:7本(1989-2013, 歴代1位)— ヤシロタケツグ「デザインや」 (@yashiro_with_t) 2016年6月30日
Vibrations(1980)
ジェームス・ラスト
¥250
1983年の初当選以来、衆議院議員としての在任は連続11回を数え、野党時代の2009~2012年には自民党総裁も経験した(← プロフィール|谷垣さだかず公式サイト より)
「大御所」谷垣さんを甘く見てもらっては困ります。あまりにひどい。
キャリア初の「ほぼほぼ」プロ第1号はなんと平成元年(1989年)!
まず最初に伺いたいことは、戦後の日本の政治が目標としてまいりましたことは、これは何よりも豊かな社会をつくりたいということで国民挙げて努力をしてまいりまして、その結果、この目標はほぼほぼ達成することができたと言ってよろしいと私は思っております。
出典:衆議院予算委員会 5号(1989/10/17)|国会会議録検索システム
以来谷垣さんは、国会で通算7本の「ほぼほぼ」を放っているほぼほぼスラッガーなのです。
※画像は第2次安倍内閣閣僚記者会見「谷垣禎一大臣」|政府インターネットテレビ(2012/12/26付)より
そしてここ数年の「ほぼほぼ」ブームにより後進の猛追を受けてはいますが、2016年7月現在に至るまで、「ほぼほぼ通算7本」の記録はいまだ日本プロ国会界第1位なのであります。
この話のつづきは、また近いうちに。
BAD:おすすめしない検索上位2件
一方、ぼくの「ほぼほぼ」検索で上位に出てきた次の2つは、率直に申し上げておすすめしません。日曜日の老人語で言うところの「喝」です。
いつの間にか全国で使われてる「ほぼほぼ」のナゾ|NAVERまとめ(更新日:2015/01/07付)
ほぼほぼってどういう意味?これって正しい日本語なの?|みやっちょのまめちっぷす(2015/10/24, 最終更新:2016/06/21付)
「ほぼほぼ」に興味を持った人の目にもふれがちかもしれないので断じておきますが、ダメ情報です。
なぜなら、どっちも話がテキトーすぎる。
- 前者の、「ちゃうちゃう」とか、なんでも2回くり返す関西人発祥説
- 後者の、Googleトレンドを根拠に「2004年には既にたくさん検索されている言葉だった」説
なんだそれ。適当でうらやましいよ、ホントに。そういうのをさ、C調っていうんだよ。古いよ。
ここらを高く評価しちゃうGoogle「先生」も、どうかしてる。まだそこまで賢くないってことなのかなあ。
けれどもまあ、どこまでもうかつにテキトーにいいかげんに、あーでもないこーでもないとわーわーわーわーするのが好きな人には、向いているコンテンツだってことなのかなあ? と、そう思い直すことにしました。この程度の話題なら、大半の人にはそれこそ「ほぼほぼ」の水準でいいってことだろうし。
あたしゃ御免だけどね。
「ほぼほぼ」季節変動の謎
ところで飯間浩明さんといえば、こんなツイートもされているのが興味深いんです。
最近の言い方「ほぼほぼ」の謎。毎年9月になると、このことばをGoogleで検索する人が増えるらしいのです。グラフを見ると、たしかに周期性があります。季節とは関係ないはずの「ほぼほぼ」に、なぜこんな現象が起こるのか。不思議な話です。 pic.twitter.com/W8nlkivPIc
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2016年5月9日
もしかすると、Googleトレンドのグラフを貼り付けて「2004年から検索されてた」とか雑すぎる分析をしていたさっきの記事を、飯間さんも見たのかも。
顛末が、こちらにまとめられていました。
- 「ほぼほぼ」という言葉が一定周期で検索されやすいらしい→予想外すぎるその理由に騒然|togetter.com(2016/05/10 最終更新2016/05/16付)
これはこれで面白い。
21世紀「ほぼほぼ」クロニクル
その他、「ほぼほぼの用例」と「なにそれ?の表明」とを一緒にして、ポイントとなるリンクや情報を選び出し、当年までの21世紀をさかのぼった形式で一覧にしておきます。
2016
「ほぼほぼ」は現在、いろんなとこでタイトルに使われるようになってます。代表例がこれ。
- テレビ番組:ほぼほぼ ~真夜中のツギクルモノ探し~(テレビ東京系)(2016/04~)
あとこちらには、当世「ほぼほぼ」事情がそつなくまとまっていました。悪くないです。
- ほぼほぼ|ニコニコ大百科(仮)(2016/05/26付)
2015
ネット発の新たなゲームジャンル「フリーゲーム」。
ほぼほぼこのフリーゲームだけに特化し、
フリーゲームの情報を記事とコミックでお贈りする史上初の専門誌です!
というムック「ほぼほぼフリーゲームマガジン」(エンターブレイン)の創刊号発売日は、2015年9月30日でした。
なお現在(2016年7月)、「ほぼほぼ」の検索関連キーワードは、テレビ東京系の前記番組とこの雑誌の2分野でほぼ占められています。
2014
この年の4月23日に始まった「水曜日のダウンタウン」(TBS系)。ここで披露され検証される「説」に、「ほぼほぼ」を使ったものが登場します。
- ※敬称略
- 小木博明「売れてる芸人が連れてる後輩芸人、ほぼほぼポンコツ説」(2014/07/23 OA)
- カンニング竹山「ネットに転がる芸能人のイイ話、ほぼほぼデマ説」(2014/10/29・2時間SP OA)
後者は放送後にネットでもちょこっと話題になりました。「説」に対する各ニュースサイトの記述が興味深いです。これもまた別途。
「日本語アンテナおじさん」との呼び声が(ぼくだけに)高い読売テレビの道浦俊彦さんが、はじめて「ほぼほぼ」を取り上げたのもこの年です。
- 新・ことば事情 5595「ほぼほぼ」|道浦俊彦TIME(2014/11/14付)
2013
既に「ほぼほぼ」が気になっています。
- つい使っちゃうビジネス用語「ほぼほぼ」 – どんな風に使ってる?|マイナビニュース(2013/09/21付)
飯間浩明さんもこの年の7月に初めて聞いたとのこと(withnews, 2016)。
2012
2011
発言小町に登場してました。
- 『ほぼほぼ』正しい表現?(2011/09/06付)
2010
10年代を飛び越えて~~
2009
2008
違和感を表明するものとして、かなり早い部類のブログ記事です。
- 到達点という意味に於いての「ほぼほぼ」|たまむしいろ(2008/01/27付)
この記事のなかで、「ほぼほぼ」発信側、受信側双方の感情面・心理面での論点はほぼ出そろっている感があります。
2007
こちらでは(早くも)「ほぼほぼ」と「いまいま」が取り上げられていました。
- 「ほぼほぼ」という言い方|続ガチャピン随想録(2007/05/12付)
本文テキストが真ん中にある、一風変わったレイアウトでした。前後を同一の内容(に見える)コメントで挟んでいるのが斬新です。
それはともかく、前年末から転職活動などで数回聞いたとの証言でした。
タイムスタンプ情報を信じるならば、ここから8~9年経ってようやく、ここらの違和感に世の中が追いついてきた。そういう話ですね。
最古到達点:1949(暫定)
無闇に人の上に立ちたがる「マウント」合戦します。ぼくの確認できた最も古い「ほぼほぼ」の用例は、国会会議録で見た1949年(昭和24年)のものです。
○説明員(笹山忠夫君)これは(略)法律でなつておるわけですが、この普通の株、それから閉鎖機関の株と、ほぼほぼ同じ銘柄の株を持つておりますし、(略)一般の市場情勢と睨合せながらやつて行く方が、証券界のためにもその方が無用の混乱を來たさないでよいのではないかと、かように考えております。
出典:参議院決算委員会 1号(1949/03/30)|国会会議録検索システム
財閥解体!からの、株式証券市場再開へ向けた議論で飛び出した、戦後初(暫定)の「ほぼほぼ」です。
まとめ
まあいろいろ書いちゃったけど、要は「ほぼほぼ」を好くも嫌うも「おこのみで」ってこと。
それでいいんじゃないかな。
謎の「裏」テーマ
「ほぼほぼ」の話だけに、「ほぼ日」ことほぼ日刊イトイ新聞の文体をパクる練習がこの記事でのほぼほぼの裏テーマでした。
今日も、「デザイン芸人のヒマの過ごし方」でおなじみ「ヤシロぶ」に来てくれてありがとうございます。負けないぞ。
どうだろう?
1行あたりの文字数まではパクらなかったけど、
それでもまだまだ、できてないかな。
デザ井重里でした。
無闇にC級コピーライター(by ココリコ田中直樹さん)に対抗意識を燃やすC級デザイン芸人の自由研究(パクリ芸ともいう)、まだまだつづく
コメント
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