数える:「一」と書く広辞苑の「ひと~」は、297語

こんにちは。

広辞苑に載っている、「一」と書く「ひと~」の語句をぜんぶ数えてみました。

慣用句も含め、全部で297語ありました。

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※画像は、バイクツーリングスポット > 国道297号 (大多喜街道) の連続カーブより

カウント調査の焦点

調査の焦点は、「ひと」と読む「一」に続く語が音読みか?訓読みか?です。

「ひと」「ひとつ」は「一」の字の訓読みの一つです。日本語では、単語中の漢字の読みは音訓を揃えるのが原則ですので、「ひと」+訓読みが基本となるはずです。

  • 原則的な、「ひと」+訓読み
  • 変則的な、「ひと」+音読み

の比率がどの程度なのか? そこを知るのが、今回の主な調査目的です。

調査結果

手持ちのSII製電子辞書収録の第五版をベースにしたカウント結果です。

広辞苑の「ひと~」【一*】

合計:297

内訳

全297語を、あとに続く文字の種類で分類します。

  • なし:1語
    →ひと【一】
  • ひらがな:39語
    →「一かせ」1+「一つ*」38
    ※ひとかせ=刀で1度切りつけること。

これら40語を除いた257語が、「一(ひと)+漢字」のパターンでした。

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※画像は、国道257号 part5|国道を往く より

後に続く語句の音訓別で分類すると、次のとおりでした。

  • 漢字・訓読み231語(89.9%)
    →最初の例:ひとあし【一足】
  • 漢字・音読み26語(10.1%)
    →最初の例:ひとあんしん【一安心】

結論

「ひと」と読む「一」のあとの漢字は、訓読みが9割

付記:広辞苑での「ひと」語釈

ちなみに、広辞苑での「ひと」はこういう説明でした。用例は省いています。

ひと【一】

  1. ひとつ。いち。
  2. 「或る」の意。
  3. 一度だけのこと。少し。ちょっと。
  4. 一つと数え上げるに値すること。かなりのこと。
  5. 一方。
  6. ひとつのものの全体に満ちている意。すっかり。全部。

後記

この調査の大きな目的に、

  • 「日本語における『一』の字の読み方の傾向と対策」を解明すること

があります。

今回ひとまず、「一」の字を「ひと」と読むパターンに着目し、「ひと」で始まる見出し語に限定して、広辞苑の「一」を数えてみました。

つづく予定。もうひと波乱ふた波乱あるかも

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