こんばんは。林修ナイトの時間です。
「あすなろラボ」授業の感想シリーズ、その5です。
粗雑な主張
ここは今回の林さんの授業の中で、ほぼ唯一、粗雑な主張だなと思ったところです。
- 子育てのポイントの1つめは、(食べ物の)好き嫌いのない子供に躾けること
- 子供の好き嫌いは、100%親の責任
授業でも、生徒であるお母さん方の反発を受け、最後は林さんもトーンダウンさせていました。
お母さん方の反発に、感情的なものも含まれていたのは確かですが、それでも林さんの主張よりも何分も理がありました。
このような言説が幅を利かせることは、彼女らが訴えていたように、いたずらに母親たちを追い詰める結果しかもたらさず、有害です。慎みましょう。
僕にはこう見えた
前段の主張をめぐる番組内での成りゆきは、林さん自身の単なる価値観、好みの問題を無理に一般化しようとして、反発を受けて失敗した。そう僕には見えました。
これなら受け入れられたと思う
こういう主張であったなら、母親生徒たちにも受け入れられたのではないかと僕は思います。
- 好き嫌いのない人は、付き合っていて気持ちがいい。
- だから好き嫌いがあるよりは、ないに越したことはない。
- 食わず嫌いでいるのはよくない。拒絶するにしても一度は試してからにしてほしい。
そして番組内での林さんの発言を振り返ってみると、上のようにまとめた方が適切なように思えます。
番組内のお母さんの反発に(勝手に)お答えします
番組では、林さんの主張に対して、生徒であるお母さんのひとりが
「どうしてそんなに食べることにそこまでこだわらなきゃいけないのか」と異を唱えました。
勝手に林さんに代わって、それにお答えしましょう。
それは、林修さんがグルメデブだからです。――いや、デブは言い過ぎました。訂正しましょう。
それは、林修さんがグルメ元デブだからです。
林さんの所属は、チームDのグルメデ部門
林さんは、いろんなところで肥えている人です。「チームD」所属を自認してもいらっしゃいます。このあたりは以前、「デ文化人」林修さんでも書きました。
とにかく林さんはグルメです。林さんのブログの中でも、食べ物の話は一大勢力を形成しています。
たとえば、僕の記憶に残っているものに限っても、これだけのエピソードを並べられます。
- 果物好きであり、家でさまざまな種類のぶどうを食べ比べ、旬のシーズンを気にしています。
- りんごは「ふじ」。ただしアップルパイには「紅玉」。これは譲れません。
- 築地には行きつけの天ぷら屋さんがあり、また全国各地に何軒も、ひいきの寿司屋さんを持っています。
- 神戸のバーで、適切に管理されたシャンパンの素晴らしさに目覚めます。
- 金沢のフランス料理店では、ブーダン・ノワールという、クソ庶民の僕が聞いたことのなかった前菜を味わいます。
- 続いてニンジンのムースが出てくる流れでピンと来た林さんは、会計時に「もしかして」と尋ね、やはりそうでしたかと、その店のシェフと、彼が修行した銀座の名店の話で盛り上がります。
もういいでしょう。とにかく、肥えている人なわけです。
僕はこうした記事の数々を、そんな世界もあるんですねぇーと、まるで横浜の高台に建つ権藤邸を見上げているかのような心地で読んでおりましたとさ。
まとめ:林さんにとって食べ物は最大級に大事というだけの話
それはそれとして、とにかく林さんは、おいしいものを筆頭とする食べ物全般と、それを提供する生産者や料理人たちに最大級の敬意を払っているわけです。
著書では、誠実に自らの仕事に向き合う料理人たちのもとに通うことが、自分の人生の「添え木」の役割を果たしているといったことも書かれていました。(『今やる人になる40の習慣』34)
という具合に、林さんにとっては「♪それがいちばん大事~」なので、反発されていたお母さん方も、そこはわかってあげてください。
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