こんにちは。デザイン芸人「デザインや」です。
五輪エンブレム問題を把握するため、全体像をハロプロ的に捉えてみることにしました。
はじめに:理解の一助となることを願って
五輪エンブレム問題の展開がめまぐるしすぎて、とても追いきれません。
国内トップクラスのヒマ人である私が、人並み以上の関心を寄せておいてすら落ちこぼれるのですから、一般国民の状況は推して知るべしです。
かかる現状を打開すべく、ハロー!プロジェクト的に考えてみました。
要約:Executive Summary
モーニング娘。(以下、モー娘。)を語るときのフォーマットで五輪エンブレム問題の各会見を整理してみると、だいたいうまくいきました。
エンブレムに関しては、記事執筆の現時点(2015年10月上旬まで)で
- 「第2期」
- リリース(=会見の回数)は7回
ということだけでも覚えておいていただければよいかと思います。
Sato Ryu「一目で分かるモーニング娘。」 ※Wikipedia「モーニング娘。の歴史」より
以下の補足説明が、ハロヲタを自認する各位をはじめ、一般国民の皆さまにおかれましても、要点をつかむための一助となれば幸いです。
リスト内は敬称略でまいります。
モー娘。のように整理する「五輪エンブレム会見」
五輪エンブレムに関する一連の会見について、次のとおり整理しました
- 歴代メンバーの一覧
- メンバーの役職(卒業メンバー含む)
- 「ディスコグラフィー」(会見映像+テキスト集)
- モー娘。との違い → 卒業メンバーの発表方式
歴代メンバーの一覧
モー娘。の例にならい、メンバーの加入と卒業(脱退)の区切りごとに「第○期」と称することにします。
- <凡例>
- 回次「タイトル」リリース日:メンバー
※初出時のみフルネーム表記
の書式で記すと、次のとおりです。グループ名と同様に、各タイトルには句点「。」を付けておきました。
第1期
- 1st「デビュー。」2015年7月24日:武藤敏郎・佐野研二郎・永井一正・槙英俊
- 2nd「盗用疑惑。」8月5日:佐野・槙・藤澤秀敏
- 3rd「原案公表。」8月28日:武藤・永井・槙(&藤澤+1)
- 4th「使用中止。」9月1日:武藤・槙・藤澤
第2期
- 5th「チェンジ。」2015年9月18日:宮田亮平・中村英正
- 6th「問題報告。」9月28日:森喜朗・武藤・佐藤広・布村幸彦・雑賀真・藤澤
- 7th「新委員会。」9月28日:宮田・布村・中村・藤澤
- <いまココ>
今後当ブログでは、こちらを基準とした呼称を採用することにいたします。
メンバーの役職
会見メンバーのTOKYO 2020大会組織委員会における役職は次のとおりです(2015年10月現在)。
(現役メンバー)
- 森喜朗(会長)
- 武藤敏郎(事務総長)
- 布村幸彦(副事務総長)
- 佐藤広(副事務総長)
- 雑賀真(総務局長)
- 藤澤秀敏(広報局長)
- 宮田亮平(新エンブレム準備会座長 → エンブレム委員会委員長)
- 中村英正(企画財務局長)
(卒業メンバー) ※肩書きは在籍時のものです
- 佐野研二郎(制作デザイナー・アートディレクター)
- 永井一正(エンブレム審査委員代表)
- 槙英俊(マーケティング局長)
エンブレム会見「ディスコグラフィー」
一部ここまでの内容と重複しますが、各会見の情報をまとめておきます。
- 記載順は、客席から見たフォーメーションに合わせて「立ち位置左から右」です。
- 太字メンバーは各リリースでのセンター(ヤシロ認定)です。
- 画像は各会見の映像よりキャプチャしたものです。
第1期
1st「デビュー。」2015/07/24:槙・武藤・佐野・永井
会見映像【一部】(ホウドウキョク)|発言テキスト(聞文読報)
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2nd「盗用疑惑。」2015/08/05:藤澤・佐野・槙
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3rd「原案公表。」2015/08/28:槙・武藤・永井(&藤澤+1)
正確には、「2+3」のフォーメーションです。サポートに藤澤さんと氏名不詳のメンバー1名が加わっています。
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4th「使用中止。」2015/09/01:藤澤・武藤・槙
第2期
5th「チェンジ。」2015/09/18:宮田・中村
会見映像【抜粋】(KYODO NEWS)|発言テキスト(聞文読報)
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6th「問題報告。」2015/09/28:藤澤・雑賀・佐藤・森・武藤・布村
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7th「新委員会。」2015/09/28:藤澤・布村・宮田・中村
会見映像(FNNsline)|発言テキスト
違いは「卒業メンバー発表方式」にあり
エンブレム問題メンバーとモーニング娘。の大きな違いは、卒業のあり方です。
エンブレム問題の場合、メンバーの卒業は事前に告知されません。会見メンバーの「卒業」は、会見の「不在」により暗示され、後日正式に発表されます。
当然ながら、卒業公演もありません。
実績にて確認
ここまでの卒業メンバーについて確認してみましょう。
- 佐野研二郎:3rd会見(8/28)に不在 → 9月1日卒業発表
- 永井一正:4th会見(9/1)に不在 → (同日事実上の卒業) → 新体制報道発表(9/16)・会見(9月18日)により卒業確定
- 槙英俊:5th会見(9/28)に不在 → 10月2日卒業発表
「会見不在」は卒業の兆し
ですから可能性としては、会見に登場しない時点で既に「卒業」が確定していたことも十分にあり得ます。
永井一正さんに加え、槙英俊さんのケースもそうだったのではないかと私は見ています。
「東京2020運営」=「ハロー!プロジェクト」説
五輪エンブレムにまつわる一連の会見をモー娘。とするならば、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた組織運営の全体は、ハロー!プロジェクト(ハロプロ)に見立てることができます。
たとえば9月28日には上記のほかにもう1つ、合計3つの会見が開かれました。エンブレムと直接関係がなかった第1部「追加競技・種目の対IOC提案に関する発表(FNNsline)」は、ハロプロの別ユニット(サブプロジェクト)ととらえればオッケーです。
卒業メンバーによる「ドリーム」も
組織運営の総体をハロプロと捉えると、先述の卒業メンバーに加えて、
- 招致の言い出しっぺであり、「オリンピックってね、儲かるんです」発言(2008/10/02)でもおなじみの石原慎太郎さん
参考:▼2016年オリンピック・パラリンピック開催都市決定1年前イベント|tokyo-midtown.com - 開催都市の栄誉は手に入っても、借り入れた5000万円に見立てた箱はカバンに入らなかった(2013/12/16)猪瀬直樹さん
参考:総務委員会速記録第二十号|東京都議会
の両元知事など、卒業したOGメンバーが数多くいることに思い当たります。
となれば、そうした歴代の卒業生による「ドリームモーニング娘。」の結成も決して夢物語ではありません。
- 全員が自己ベスト(大会ビジョン > 3つの基本コンセプトより)
- 今、ニッポンにはこの夢の力が必要だ。(招致スローガン)
のフレーズにもばっちり合います。素敵です。
次は「宮田亮平=道重さゆみ」説
そうやって整理していくと、準備会座長からスライドしてエンブレム委員長に就任した宮田亮平さんの位置づけが、モーニング娘。で言うところの「道重さゆみ」に相当することがわかってきました。
「下降トレンド」に向かっていた登場のタイミングといい、火中の栗を拾うかのような役どころといい、そっくりです。
「宮田亮平=道重さゆみ」説の誕生です。
たぶんつづく
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