こんにちは。
マイ・フェイバリット・シングス
赤坂 達三
¥250
この曲を聴くと京都を思い出すパブロフのヤシロです。
要約:Executive Summary
そうだ 京都、行こう。
よこ書きの場合、「京都」の後ろには読点「、」が必須です。
たて書きの場合は、メディアの種類によって変化します。
- 紙(ポスター)の場合は、「、」が必要です。
- 映像(CM)に出す場合は、不要です。
なお縦横いずれの向きであっても、「行こう。」です。句点の「。」が必要です。
from http://souda-kyoto.jp/index.html
勃発!京都「、」問題【Tweetまとめ】
京都を思い浮かべた結果、こんなことになりました。
「友人の為に編集した」という、38分間のCM詰め合わせ動画。全部見てしまった。 JR東海「そうだ 京都、行こう。」1993-2012 https://t.co/k9gf8nR8tu
— ヤシロタケツグ「デザインや」 (@yashiro_with_t) 2015, 10月 5
「京都」ピンポイントの公式サイトがあった。いいなここ。
そうだ 京都、行こう。~京都への旅行、観光スポットで京都遊び~ souda-kyoto.jp/index.html
— ヤシロタケツグ「デザインや」(@yashiro_with_t)Mon Oct 05 01:53:58 +0000 2015
気になることが出てきました。
CMでは「そうだ 京都 行こう。」
ポスターでは「そうだ 京都、行こう。」 ※いずれも縦書き
「、」は必要?不要?どっち?
細かいことが気になってしまうのが、僕の悪い癖(←なに下右京?)
— ヤシロタケツグ「デザインや」(@yashiro_with_t)Mon Oct 05 02:14:50 +0000 2015
「、」は必要?不要? どっちなんでしょうか?
リプライでご意見をいただきました。
@yashiro_with_t 句点があることで緊張感があり、いいと思います。ぼくも気になるほうです
— ホギ@引きこもり(@hogi_super)Mon Oct 05 02:16:15 +0000 2015
@hogi_super 横書きだとそれは言えますね。同感です。けれども本件のように、三行に分けて縦書きする場合はどうかなあと。 あと、「、」の名前は「読点」です。細かくてすみません。 pic.twitter.com/Je2hy5NOVc
— ヤシロタケツグ「デザインや」 (@yashiro_with_t) 2015, 10月 5
@yashiro_with_t いえ、こちらこそ読点であること失礼しました。三行分けの縦書き「京都、」なら「京都へ」のほうがいいんじゃないかと思ったりしますが、コピー的に引っ掛かりをあえて作っていて、結果こうして議論になっているのであれば、注目させる点で成功してますね
— ホギ@引きこもり(@hogi_super)Mon Oct 05 02:49:44 +0000 2015
確かに。「コピー的に引っ掛かりをあえて」というのは言えてる気がします。
こんな話も放り込んでみました。
@hogi_super ちなみにコピーライターの佐々木圭一 @keiichisasaki さんは、冒頭に置かれた「そうだ」がポイントだと分析されています。名づけて「サプライズ法」だそうです。―『伝え方が9割』(2013)
ほかの例に「あ、小林製薬」など。
— ヤシロタケツグ「デザインや」(@yashiro_with_t)Mon Oct 05 03:08:53 +0000 2015
当該のくだりは、『伝え方が9割』139ページにあります。詳しくは気が向けばまた。
というところで、一時は、
「京都」でも「京都、」でも、どっちでもいいじゃないかという声もあるやもしれません。
公式に両方の表記が流通しているのだから、答えは「どっちでもいい」としておくのが処世のすべとも言えるでしょう。
それでも「モーニング娘。」は、断じて「モーニング娘」ではありません。
— ヤシロタケツグ「デザインや」(@yashiro_with_t)Mon Oct 05 02:20:08 +0000 2015
とも思ったのですが、結局は従来どおりの「現状有姿」に落ち着きました。
結論:現状どおり【京都「、」問題】
記述仕様をまとめておきます。
My Favorite Things
ゴンチチ
¥250
JR東海「京都」仕様書:「、」について
表記の方向により、次のとおりとする。
よこ書き
読点「、」が必要
そうだ 京都、行こう。
例)
「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カードについて|souda-kyoto.jp
たて書き
「、」の有無は媒体による。
紙メディア(ポスター・書籍)の場合:
「、」が必要
例)
キャンペーン一覧|souda-kyoto.jp
映像メディア(CM)の場合:
読点「、」不要。「京都」のみ
例)
キャンペーンCM|souda-kyoto.jp
検討過程の記録
結論に至った過程の概略です。
ぶれない京都
先述のサイトでCM動画およびポスターを参照したところ、1993年のシリーズ開始当初も有り無しが同様でした。
一貫しています。明らかに意図的です。
理由は「媒体の特質の違い」
そこで、むりくりに理由をひねり出してみました。両者の媒体の特質の違いにありそうです。
その違いをたとえるなら、
- 「動物的」な映像メディア
- 「植物的」な紙メディア
とでもなりましょうか。
ポイントは「主導権」の違い
ポイントは「主導権」がどちらにあるかです。
「動物的」映像メディア
映像メディアの場合、主導権は基本的に送り手側にあります。一定の時間枠の中で、映像と音声を提示するからです。動きまわる「動物的」です。
CMを録画すれば一時停止やスロー再生などで受け手側である程度のコントロールは可能となりますが、消費のしかたとしてはちょっと変わっています。
ですから先ほど例示しました動画からのキャプチャ画像は、ある意味でその生態から外れているわけです。剥製です。
「植物的」紙メディア
一方紙媒体の場合、主導権があるのは受け手側です。受け手側が時間を支配できます。「気づきもせずスルー」から「一瞥して通り過ぎる」「じっくり眺める」に至るまで、自由自在です。
ポスターにしろ書籍にしろ、送り手はただその場にとどまっています。言わば「植物的」です。
というような環境を鑑みると、紙媒体において「京都」の後ろに付く「、」とは、受け手を引っかけるフック(かぎ)みたいなもの、あるいは誘うための花弁のようなものと言えるでしょうか。
My Favorite Things
Yuko Ohigashi
¥150
勃発?モーニング娘。の「’」問題。
先ほど引き合いに出したモーニング娘。は、どうなるのでしょうか。一緒に考えてみました。
「。」は必要
モーニング娘。には、「。」が必要です。
つんく♂、モー娘。命名に感慨 ナイナイ矢部一言で「超大きくかわった」|ORICON STYLE(2014/09/14付)から。
グループ名は、1997年9月14日に放送されたテレビ東京のオーディション番組『ASAYAN』で発表。(略)「モーニングセットのように、いろいろとおまけが付いてくるお得感と親しみやすさ」を込め、「モーニング娘。」と命名した。
という話なんですが、以下はパブロフの犬、じゃない、ハロプロのファンには基本中の基本の話です。※下線は引用者
同番組では、画面に表示するテロップの末尾に「。」を付ける慣習があったことから、司会を務めていたナインティナインの岡村隆史が「モーニング娘のあと、『。』付いてますやん。あれは必要なんですか」と質問。
相方の矢部浩之が「僕の意見でいいですか?」とスタッフに確認したうえで、「あの『。』は、いります!」と独断で決め、「モーニング娘。」が正式表記になった経緯がある。
from ORICON SYTLE
もし、グループ名に『。』がなかったら「日本のPOPSシーンは少し変わっていたんでしょうか?」とのファンの問いかけに、つんく♂は「超大きくかわってたやろね」ときっぱり。矢部の一言がJ-POP界の歴史を変えたと断言した。
縦書きでも必要。
縦書きだとどうでしょうか?
【改名】準備はOK。 pic.twitter.com/tZv6GjpZJK
— タワーレコード吉祥寺店 (@TOWER_Kichijoji) 2014, 1月 1
縦書きでも必要です。まあ当然だとも言えます。
新問題発生!
しかし新たに、別の問題が指摘されていました。
モーニング娘。’14は縦書きに弱い!(巨人の星の大リーグボール1号の弱点を指摘する左門風に) RT @TOWER_Kichijoji 【改名】準備はOK。 pic.twitter.com/a3V4oVxhY8
— ふかがわ (@nyaondx) 2014, 1月 1
いわく、「’14」の部分が「縦書きに弱い!」です。
指摘への回答です。
@nyaondx 言われてみると。’が縦書きだと。。。 でも慣れるのではないでしょうか?笑
— タワーレコード吉祥寺店 (@TOWER_Kichijoji) 2014, 1月 1
これまた無責任な。
おわり
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