こんにちは。デザイン芸人「デザインや」です。
はからずも、ひとつ前の記事【緊急特集】「佐野エンブレム」のパラリンピック原案がヤバすぎ!(2015/10/02)公開をきっかけに、国内トップクラスのヒマ人であることが判明してしまった私でさえ、もはや追跡しきれません。
そんな憤懣をぶつけて書いた記事です。これと言ったオチはありません。
デザイン芸人、落ちこぼれるの巻
この木・金と、五輪エンブレムに関する情報の入り方が爆発的に加速して困っています。
事実私は、「新委員会」の件など今後のエンブレム選考に関する件は諦めて当座のスコープから外しました。後回しです。
幸い自分には小中高とそんな経験はありませんでしたが、学校の授業についていけない子って、きっとこういう気持ちなんだなと思いました。
とにかく爆発的な展開
具体的に述べると、私が落ちこぼれているのは次の2件の「爆発」のせいです。
その1:週刊新潮のスクープ
まず、
「五輪エンブレム」七転八倒/「新委員会」船出の前に片付けたい/「インチキ選考」仰天の真実
と題された週刊新潮(10月8日号)の特集記事です。
中吊り広告|週刊新潮|新潮社 より
※リンク先のデータは次号発売で変わると思います。
私には新情報だらけでした。
- パラリンピックエンブレムの「佐野原案」
- 審査委員会で「2位」「3位」に選ばれた図案
- TOKYO2020大会エンブレムデザイン制作諸条件(一部)
- 佐野研二郎さん含む8名への参加要請文書「TOKYO2020大会エンブレムデザイン応募について」
などなど、盛りだくさんでもう大変です。
その2:「退任・出向解除」という名の更迭
しかも翌2日には、組織委員会でエンブレム策定に携わっていた
- マーケティング局長の槙英俊さん
- 審査委員の1人でもあったクリエーティブディレクターの高崎卓馬さん
両名の退任が報じられました。
代表して、朝日新聞デジタルの記事からほぼ全文を引用します。
組織委、エンブレム担当2人の退任発表 電通の社員(2015/10/02付)
2人は組織委のマーケティング活動を担う専任代理店、電通の社員で、組織委は同日付で電通からの出向を解除した。
退任理由について組織委は、「旧エンブレムに関する問題の影響で、適正かつ円滑な業務遂行が困難であると判断したため」と説明している。
事実上の更迭と言えます。
組織委は9月28日の記者会見で、エンブレムを公募する前に、槙氏の判断で、佐野研二郎氏ら8人のデザイナーに参加要請文書を送っていた事実を公表した。
はい。そういう調査結果が発表されていました。
また2人は、審査委員会が選んだ佐野氏の原案について、高崎氏以外の審査委員の同意を得ずに行われた2度の修正を主導していた。
これも既報の通りです。
マーケティング局長は当面、文部科学省出身の布村幸彦・副事務総長が兼務するという。
今はとても手が回りませんが、これはこれでまた、追いかけると何かしらざわつく話にたどり着きそうです。
とまあ、ほんと爆発的なニュースの連鎖です。
ボンバーマンかと思いました。
とにかくもう情報が豊富すぎて、どこから手をつけていいやらとあわわあわわするばかりです。
早とちりの一般国民にひと言ふた言
わかりにくい話なので、ヒマ人ならばまだしも、一般国民の理解をなかなか得られないのは致し方ない面もあるのですが、上の一連のニュースで早とちりしている一般の国民も散見されますので、2点ご説明しておきます。
1.「誘爆」じゃなく、月曜からの既定路線
「出向解除・事実上の更迭」人事の件は、週刊新潮からの「誘爆」ではありません。少なくとも槙さんに関しては、会見での内部調査結果の公表(9/28)時点で既に敷かれていた路線なのは確実です。
一連の会見の文字起こしテキストを何度も読み直しているヒマ人だけが気づける根拠もあります。詳しくは別途。
2.公表事実は、ニュートラルです
- 公募前に参加要請文書を送付
- 審査委員の同意を得ずに修正を主導
以上の2件とも、それ自体はよくも悪くもないニュートラルな情報です。
なぜなら、その事実の評価はエンブレム策定プロジェクト内の文脈に依存するからです。監査しないと正当には評価できません。
組織委へ告ぐ:やらせろ!プロジェクト監査
ここでTOKYO 2020大会組織委員会の関係者諸氏に切にお願い申し上げます。
有料で承りますので、ぜひ監査を私に発注してください。ここだけの話ではなく、金に困っています。
というかプロジェクト監査やりたい。お前ら監査してやる。やらせろコノヤロー!
おわり
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