【東京五輪エンブレム盗作騒動・パクリ問題】事態を知りコトの本質を考えるためのポータルページ【総合案内所】

♪~(メロディサイン)

いらっしゃいませこんにちは。

あなたとコンビにデザイン芸人、「デザインや」の総合案内所へようこそ。

こちらでご案内するのは

「東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムを取り巻く諸問題」

についてでございます。

キャッチコピーもパクリなら名前もパクリという、パクリまみれでのご案内です。

はじめに

五輪エンブレムの件は、去る7月24日の公表後

  • ほどなく持ち上がった盗作疑惑に
  • それに伴う騒動
  • 周辺でその後次々と明るみに出るパクリ問題

などなど、あれこれ賑わいを見せております。私もいろいろ調べ考えたうえ、当ブログで自分なりに思うことを書いていましたら、関連する記事の数が2桁になっていました。

なのでこのページで一覧にすることで、読者の方も同じく参照できるよう整理しました。同時に自分の思考も整理する試みです。

(AFP Photo/Yoshikazu Tsuno) 
出典:Tokyo Games logos unveiled amid stadium row(AFP)|Yahoo! Sports(2015/07/24付)

このページが、後からやってきた人でも議論のムダな周回をスキップして追いつけるような「ファストパス」にもなれば幸いです。

そういう願いも込めて、「総合案内所」と大きく出たタイトルにしてみました。

「東京オリンピック・パラリンピック公式エンブレム」問題・総合案内所

ざっくりサブテーマごとに分類し、該当する各記事へのリンクを張っておきます。

各リンクの上下の行に適宜ひとことふたこと、コメントを付しております

序文にかえて:こんなに語れる、「使える」素材

検討していてつくづく思うのですが、本件はいろんなジャンルのトピックを語るのに、ものすごく「使える」題材です。

試しにざっと列挙してみても、たとえばデザイン芸人の「デザインや」は、本件を通して、単に「デザイン」のみならず、

法律・心理・社会・ビジネス・素人・メディア・アド業界・対人スキル・問題解決スキル・苦情/クレーム処理・日本語表現・幾何学・順列/組み合わせ・音楽・哲学・思想と文化・宗教と民俗
etc.

と、話の粒の大きさはバラバラですが、これだけのことを語れます。

基本的考え方

まずはこれらをふまえておくと、なにかと捗るかと思います。

自薦・「東京五輪エンブレム盗作問題」をハイレベルに考えるための過去記事*3(2015/08/12)

ここに登場する独自の用語「ひと系」「コト系」が、本件を解き明かすためのカギとなる概念でもあります。ちょいちょい使っていきますので覚えておいていただくと助かります。

【東京五輪エンブレム】リエージュ劇場ロゴ盗用疑惑を語るための基礎資料+キーコンセプト(2015/08/09)

資料集です。参照用として適宜。

盗作疑惑について

結論は「盗作ではない」です。

【東京五輪エンブレム】ベルギーのデザイナーDavid Crunelle氏、盗用主張のドビ氏にブログで反論[8/6](2015/08/10)

話の通じる人への説明は、この記事にあった画像1枚で十分です。再転載しておきます。

出典:Comparatif de l’idée simple|DAVID CRUNELLE(2015/08/06付)

美しすぎる「盗作ではない」の表現です。

また、この画像を見たことが、私がデザイン芸人を志したきっかけでもありました。

あとの

【五輪エンブレム】佐野研二郎はパクリ常習犯!的なアカウントとの対話記録【Tweetまとめ+】(2015/08/10)
※記載のリンク中でPV数がいちばん多いです(8/18現在)

小学3年生でも5分でわかる?「東京オリンピックのロゴは盗作」のデタラメ(2015/08/09)

など、これらはすべて

  • 伝わらない人を相手に、または想定して、
  • あれやこれやと手を変え品を変えて
  • なんとか伝えようとやっている

そういう記事たちです。

「盗作ではないなら何なんだ?」という話は、別途エンブレム自身をテーマにした記事で語ることにします。

シリーズの出発点はここ

「哭きの竜」風に画像3枚でベルギー人を黙らせてみる件【東京五輪エンブレム騒動に寄せて】(2015/08/05)

出典命の出典マニアとしては、そもそも盗用か否かを判断する前にまず上の指摘を返せば、問題視する側も引っ込む話じゃなかろうかと見くびっていました。

「使用差し止め請求」事件について

「ベルギー・リエージュ劇場ロゴの盗用である」を根拠に提訴された「エンブレム使用の差し止め請求」に関しては、既に結論が出ています。

結論:原告(オリビエ・ドビさん側)に勝ち目はない。請求は却下され、認められない。

【五輪エンブレム盗作疑惑】リエージュ劇場のロゴデザイナーが提訴しても、勝訴の確率はゼロ。その理由(答弁書)(2015/8/11)

再論:「その理由」ダイジェスト

リンク先と内容が重複しますが、こちらでもダイジェストでくり返しておきます。

原告側にとって「盗作」の立証は困難です。

たとえ五輪エンブレムのデザイナーが、リエージュ劇場のロゴを事前に見ていた動かぬ証拠が出てきたとしても、盗作とはなりません。事前に知っていたとしても、東京五輪エンブレムの側には異なるコンセプトが実装され、「ぜんぜん違う」作品になっているからです。

「1周目」の議論:Jurisdiction(管轄権)

また原告にとって不利な点としては、審理に入る前の「1周目」の議論として、裁判の「管轄地」の問題もあります。

民事事件のjurisdiction(管轄権)は被告所在地に基づくのが原則ですから、本件も被告のIOC本部があるスイスで裁判を開くのが筋です。

あるいはIOCの立場からは、「東京の大会組織委員会で決めたロゴだからそっちを被告にして」という主張も十分に成立します。「社長を出せ」に応じないパターンです。

問題解決に向けて

どんどん誰も得しない流れになっていることを憂いて書きました。

【東京五輪エンブレム問題】より前向きな解決に向けて・序(2015/08/14)

頼れるベルギーの「デザイン師匠」との間で「白日」問答をしました。こちらがその詳細です。

【東京五輪エンブレム問題】勝手に深夜の「白日」対策会議。【Tweetまとめ議事録】(2015/08/14)

この記事から日本語での補足を除いた純英語版はこちら。

また、訴訟方面での検討結果をふまえると、「来る2016年に、東京で(形式上の)裁判を開く」というのが、最もポジティブな解決策だろう。そう判断しました。その提言がこちらです。

Having a trial in Tokyo–The most positive way to end Tokyo2020 logo case successfully(2015/08/16)

こちらも英語で書きました。潜在的な読者層も考慮に入れ、必要とするステークホルダーがそのまま参照できるようにしとこうかなと思ってです。

騒動について

利害関係者と無関係者をひっくるめて、いろいろと要因分析を進めています。

「素人」による要因

「失敗の本質」解明のカギは「素人」にあり【東京五輪エンブレム騒動】(2015/08/13)

「じゃない」でわかる「素人」論―「東京五輪エンブレム」「STAP細胞」会見後のツイート比較から(2015/08/13)

問題の分析にあたりまず浮かび上がってきたのが、「素人」の存在です。

【東京五輪エンブレム盗作騒動】40年前に全部言われていた「無責任」の構図(2015/08/13)

「責任を持たない力は恐ろしい」「集団っていうのは責任取りません」と看破していたのは1974年の小林秀雄です。

関連トピック

再現?ノーノー!「東京五輪エンブレム」と「STAP細胞」の関係は「陰陽」です。(2015/08/12)

「同じ」としばしば(誤って)言及されている「エンブレム」「STAP」両者の関係を、正確にとらえるための記事です。


他のステークホルダー、すなわち「佐野研二郎さん」「東京2020大会組織委員会」「オリビエ・ドビさん」らについても、大なり小なりみんなアレなので、今後そのアレぶりを産んだ背景の考察も含めて、順次記事にしていく予定です。

業界の問題構造

「佐野研二郎デザイン」、菊池寛「形」のパクリ説(2015/08/18)

短編小説の形式で表現してみました。

デザインのこと(1)総論

まずはこちらを。

独占!ベルギーのデザイナーDavid Crunelleさんによる、キレッキレの「グラフィックデザイン」体験講座【Tweetまとめ】(2015/08/11)

ひょんなことからTwitter上でやり取りしたのですが、さながら「グラフィックデザイン初級」体験講座でした。

私はこの「デザイン師匠」の“講義”を受けて、東京五輪エンブレムがなぜ盗作でないといえるかを、明確に理解できました。

「デザインの素人」のための、「ほらここにも」なデザイン・2+3選(2015/08/16)

こちらは「素人」を自認する皆さんにもデザインに親しんでほしくて書きました。

デザインのこと(2)「五輪エンブレム」論

エンブレム(ロゴ)のデザインについて評判がよくありませんね。

20150818_emblem_jp

http://www.tokyo2020.jp/jp/より

しかし不肖デザイン芸人「デザインや」、遅まきながらこのエンブレムの意匠が非常なすぐれものであることがわかってきました。選定されるのも納得です。

こちらのデザインの魅力についても、追い追い書いていきます。

本件については、気がすむまで書いていくつもりです。

(これより追記)

【8/20】全力応援!プロジェクトを発足させました。計画書がこちらです。

(2)の方に、詳細記事へのリンクを適宜付けていく「2段階方式」にします。

【8/25】招致活動のときに人気の高かった桜の図柄のエンブレム。これが使えないという理由も調べてみました。

闇の存在を感じさせる話でした。

【9/5】ちょうど使用中止の決定(9/1)の時期に読んだ本にほぼ「答え」が書いてあって、心底驚いたことを記事にしました。

おかげさまで多くの方に読まれています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました