【東京五輪エンブレム】ベルギーのデザイナーDavid Crunelle氏、盗用主張のドビ氏にブログで反論[8/6]

こんにちは。デザイン芸人の「デザインや」です(適当)。

記事タイトル、なんか騷いで煽るネットメディアみたいだな。まあいいか。

つとめてシンプルにまいります。それが「デザインや」。

はじめに

遅まきながら、8月5日に開かれた五輪エンブレムデザイナー佐野研二郎さんの会見報道と動画に接し、また盗用疑惑について自分でもあれこれ検討して以来、デザインからいろんな声が聞こえてくるようになりました。

大半の諸氏は「何言ってんのコイツ」でしょうけれど、いやマジでマジで。

そんな折、「パクリ元」とされているベルギー・リエージュ劇場のロゴを手がけたデザイナーのオリビエ・ドビさんが「酷似」を指摘したツイートに、こんなリプライが付いているのに気づきました。

見てきました。いやはやすごかった。

さながら堺雅人さんの当たり役のひとつ、「リーガル・ハイ」の古美門研介ばりのキレと破壊力でした。

デザインって、こんなに力を持っているんですね。

ザッツ・オール!

反論を要約すると、なんとこちらの画像1枚です。

出典:Comparatif de l’idée simple|DAVID CRUNELLE(2015/08/06付)

うわー、美しい。

タイポグラフィを除き、一言も発していません。なのに「ぜんぜん違う」という声が聞こえてきます。

すごいな。

ドビさんは、近くロゴの使用差し止めを求めてIOCを提訴すると伝えられていますが、これでは勝ち目ゼロです。

いやーデザインって、本当に、素晴らしいですね。水野ヤシ郎でした。

人変わっとるがな。

気がかりな「リーガル素人」

となると気になるのは、この先のドビさん側の動向です。

ざっくり未来へと順に時計を進めてシミュレーションしてみました。

「デザインや」の未来予想図(II?)

提訴しても勝ち目のないことは、デザイナーなら一目瞭然なはずなんです。

IOC・JOC側は、恐らく、会見で話したような内容を簡潔に淡々と伝える、(相手方から言わせれば)木で鼻をくくったような回答しか返さないでしょう。

で、です。この先いつの時点か知りませんが、本気で提訴する気なんでしょうか。

どこに提訴するかも注目

加えてひとつ実務的なことを言えば、ベルギーの裁判所に訴状を提出しても、受理されないように思います。

ベルギーの裁判所は、たぶんこう言うんじゃないでしょうか。

「裁判ならIOC本部のあるスイスでやって」

というのも、国内同様、国際間であっても、民事紛争は被告の住所地の裁判所が管轄するのが原則だからです。(弊社調べ)

代理人ともどもスイスまで出向いてやる気なんでしょうか。それとも、「ベルギーでやれ」と管轄地をめぐってのひと悶着がまたあるんでしょうか。

はぁ~

ドビさんとその代理人を追いつめても、正直誰も得しません。

やめなよ勝ち目ないのに。シミュレーションで答え出てるじゃん。マジやる気?マジ無期懲役~

余計なお世話ついでに、もし裁判童貞ならひとつ教えてあげます。

裁判というのは、法のもとに誰にでも開かれている平等が保障されたよい制度だとは思いますが、かかる一連の経験そのものを除けば、ほんと、ほとんど得るものないですから。

ベルギーも同じかは知らないけど。

同じ悲劇をくりかえさないために

ドビさんたちのありさまに、机上演習では連合国に対して勝ち目がないと結論が出ていたにもかかわらず、破滅の道へと突き進んでいったかつての大日本帝国の姿が重なります。

もうそういうのなしにしましょうよ。

いま必要なのは開戦準備ではなく、和平への足がかりです。

彼らのメンツを潰さずに、一度ふりあげた拳を収めてもらえるような手打ち案を用意して交渉するのがベターじゃないでしょうか。

なお裁判の話なので便宜的に「勝ち目」という言葉を使いましたが、本件では誰も勝たず、誰も負けなくていいです。

次回予告的な

という具合に、この先デザイン芸人の端くれとして本件にどう関わっていけばいいんだろうかと思案投げ首の状況でございました。

でこんなツイートをしたら(添付画像は割愛)、

こんなリプライがありました。

私がこのGIFアニメから聞こえる「声」もまた、「ね、こんなに違うでしょ」です。

しかし文脈からすると、こちらのアカウントの方には「ほら同じ」に聞こえているように思われます。

ちょっと、お話ししてみました。

わっふるわっふる

ベルギーだけに。

つづく

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