こんにちは。ご機嫌いかがですか。
お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが、小説『火花』で芥川賞を受賞されることが決まりました。おめでとうございます。
第153回芥川賞は羽田圭介さんと又吉直樹さんに決定!
(平成27年上半期)
芥川賞最新情報|文藝春秋より(2015/07/16閲覧)
そこで取り急ぎ周辺を調べてみると、なんとなんとなんと、すごい事実が浮かび上がってきました。
【前代未聞】又吉直樹さん、史上初の快挙!―芥川・直木の「2冠」達成
判明した事実は次のとおりです
- 又吉さんは2006年に「直木賞」獲得済み
- 過去、芥川賞と直木賞の「2冠」達成者はマジで0人
- 芥川賞を受賞したナオキさんも、今回が初めて
というわけで、又吉直樹さんは、どこからどう見ても、史上初めて2大文芸新人賞の「2冠」制覇を達成したすごい人なのです。
まさに空前の快挙です。
以下、又吉さんのこれまでの文芸活動を簡単にふり返るとともに詳述します。
1.既に「直木賞」を獲っていた又吉さん
又吉さん、とっくに「直木賞」の方を獲ってしまっていました。
「又吉直樹、芥川賞受賞」の報に沸くなかに、大喜利イベント「ダイナマイト関西」アカウントからのこんなツイートがあって知りました。
選手キャッチフレーズ「大喜利直木賞」のピース又吉氏が! Yahoo!ニュース / 芥川賞 又吉氏と羽田氏が受賞 – Y!ニュース http://t.co/uFsSOPqK9z
— ダイナマイト関西 大喜利王決定戦 (@d_kan) 2015, 7月 16
以後、「ダイナマイト関西」を略式に「D関」と表記します。
2006年の「大喜利直木賞」
調べてみると、又吉さんの「大喜利直木賞」の受賞は、9年前、2006年のことでした。
公式サイトの記録を参照しますと、又吉さんのD関初参戦は、オープントーナメント2006の「ルミネtheよしもと予選(1)」(2006/06/03 開催)でした。
Wikipedia「ダイナマイト関西(お笑いイベント)」によれば、既にその時点で又吉さんの選手キャッチフレーズは
【大喜利直木賞】又吉直樹
だったようです。つまり、又吉さんは2006年の時点で「直木賞」を受賞していたことになります。
よって、今回の芥川賞受賞決定で「2冠達成」です。
すごい!
(未確認)D関「インタレスティングプロデューサー」が授与?
「大喜利直木賞」がらみにはこんなツイートもありました。
Aさん惜しかったな(^_^;) 「大喜利直木賞、小説芥川賞」みたいになるのかな? >RT
— 窓際隊隊長 (@windowleader) 2015, 7月 16
ということは、Aさんが又吉さんのキャッチフレーズ「大喜利直木賞」の命名者ってことでしょうか?
説明が前後しましたが、この「Aさん」とは、D関の生みの親、バッファロー吾郎Aさんのことで間違いないでしょう。
年末の笑い納め!バッファロー吾郎Aさん♪|志援塾。(2012/12/12付)より
未確認情報ですので、事実関係について今後何か有用な情報が得られましたら追って記します。
「大喜利直木賞」、初陣は1回戦で敗退
ちなみに公式サイトの記録によりますと、初めてD関に参戦した2006年の又吉さんは、1回戦でPOISON GIRL BAND 吉田大吾さんに敗れています。
「大喜利直木賞」又吉直樹の決勝大会進出は、初参戦から8年後の2014年大会まで待たなければいけません。
又吉さんの「2冠」達成後の今となっては、お金が無くてライブ観戦を見送ったことが悔やまれます。浅草公会堂の決勝行けてたのに。
つくづく貧乏はイヤです。
2.すごい!「2冠」は史上初だった!
さて、今回又吉さんに授賞される「芥川賞」と並び称される文学賞と言えば、同じく文藝春秋が設けている「直木賞」です。
そして調べていくと、芥川・直木の両方を受賞した「2冠」制覇者は、過去に1人もいないらしいのです。
<参考>
- 「芥川賞」と「直木賞」の違い|ズバリ解決!違いガイド(2015/03/27付)
- 芥川賞受賞者一覧|文藝春秋
- 直木賞受賞者一覧|文藝春秋
どちらの賞も「新人賞」的な性格を持つためだとか。
つまり、又吉さんの「2冠」達成は、史上初・空前の快挙ということになります。
すごい!
何かご質問でも?
3.「ナオキ」の芥川賞も、史上初!
不服なのでしたら付け加えます。
芥川賞を受賞した「ナオキ」さんも、又吉直樹さんが史上初です。
過去に
- 「高樹」さん(1983下期)
- 「夏樹」さん(1987下期)
- 「南木」さん(1988下期)
が受賞されている「惜しい」前例はありますが、芥川賞を「ナオキ」さんが受賞したことは、これまでなかったのです。
他のパターンでも未曾有
他方、過去の直木賞の受賞者を見渡してみても
- 「赤瀬川」さん(1995上期)
- 「龍太郎」さん(2012下期)
ならいらっしゃいますが、「芥川」さんも「龍之介」さんもいません。
順番が前後しましたが、芥川賞を受賞した「三十五」さんも皆無です。
- 「十三」さん(1944上期)
- 「十郎」さん(1982下期)
が「ニアピン賞」と「次点」です。
あとは
- 「千夜」さん(1999下期)
- 「三千綱」さん(1978上期)
- 「萬月」さん(1998上期)
と、ロストボール級に桁が違っています。
文藝春秋サイトの芥川賞受賞者一覧と直木賞受賞者一覧の両方を見て確認しました。
おわりに:又吉直樹さん2009-2010年の「受賞コメント」的2+1句
では最後に、芥川賞の受賞で一躍脚光を浴びて当面多忙を極めるであろう又吉さんに代わり、過去、又吉直樹さんがせきしろさんと共に著した2冊の自由律俳句集から1句ずつ選び出し、勝手に「受賞コメント」として出しておきます。
まだ何かに選ばれることを期待している
又吉直樹(2009)
『カキフライが無いなら来なかった』(2009, 2013)所収
からくりが解らないが別にいい
又吉直樹(2010)
『まさかジープで来るとは』(2010, 2014)所収
あとこれも使えるかも。
今の総理大臣は駄目だとか言ってみる
又吉直樹(2009)
『カキフライが無いなら来なかった』
こちらからは以上です。
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