有名人考(3)―有名の本質がわかりました

こんにちは。「有名人」について考える3回目です。

前回までのあらすじ:有名人の定義

「有名人」考(1)―現代編で、現代の有名人とは、テレビに出ている人と定義しました。

「有名人」考(2)―過去編にて、過去、テレビのない時代における有名人とは、他人が噂する人と定義しました。

有名の本質

ここまで整理して、有名の本質がわかりました。

有名の本質とは「情報化」です。

「有名」の「名」とは情報のことです。「有名」とはすなわち、「情報がある」ということです。

有名人の再定義

有名人も定義し直すことができます。

有名人とは、情報がある人、つまり情報化されている人のことです。

たとえば、プラトンが対話篇を書いて彼を情報化しなければ、ソクラテスは有名人にはならなかったはずです。当時おかしなおっさんとして周辺で話題にのぼったにしても、せいぜい1世代も経てば忘れられてしまったでしょう。

そして現代においてはたまたま、テレビが最も強力な情報化のツールであるという話です。

ですからもし有名になりたい人がいるなら、何らかの形で情報になる努力をしなければいけません。そして情報化は自分自身がするのではなく、他人ないしは他者にさせるのがベターです。付言すると、「させる」のではなくて、放っておいても勝手に情報化してくれる存在の方がより望ましいでしょう。

付記:情報化時代はいつから?

有名の本質が情報化であることから、「情報化時代」という表現がぼやけた形容であることもわかります。有史以来、情報化されていない時代などありません。人類の歴史とは、情報化の歴史にほかならないのです。

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