こんにちは。
《ドレミの歌》は、本当に「ドレミ」の歌なのか?
と疑問に思ったので、集計してみました。
第1部 ワンコーラス
《ドレミの歌》1番をカウントします。
具体的には、「ドはドーナツのド」から「さあ歌いましょう」までの音を数えます。
(1)使用回数ランキング
使われている音を数えると、全部で56ありました。
使用回数を音程別のランキングにすると、次のとおりです。
※HeartRails Graphにより作成(以下同じ)
上位だけテキストにもしておきます。
- 《ドレミの歌》音程別使用回数ランキング(ワンコーラス)
- 第1位 ミ(11回)
- 第2位 ソ(9回)
- 第3位 ファ(8回)
- 第4位 ラ(8回)
(2)占有時間ランキング
今度は長さ(音価)を考慮に入れて、音の数ではなく占有時間で見てみます。
どの音程の音が長い時間鳴っているかのランキングです。
《ドレミの歌》は4分の2拍子で、ワンコーラス32小節あります。8分音符(♪)を1単位とすると、4×32=128単位から成ります。
この128単位を各音程が占有する比率は、次のとおりでした。
同じく、上位のみテキストにもしておきます。
- 音程占有時間ランキング
- 第1位 ラ(18.0%)
- 第2位 ミ(15.6%)
- 第3位 ド(14.8%)
結論
実績ベースで評価すれば、《ドレミの歌》とはドレミの歌ではありません。
1.音の使用回数から言えば「ミソの歌」です。
2.音の鳴っている時間で言えば、ラミドの歌です。
語呂を整えて「ドラミの歌」です。
第2部 フルコーラス
フルコーラスでも集計してみます。
日本語で歌う場合によく見られる次の構成を「フルコーラス」としました。
- コーラス(ドはドーナツのド…)×2
- 中間部(上昇スケール→下降スケール→ドミミ~…:36小節)
- コーラス(どんなときにも…)
- コーダ(さあうたいましょう ドレミファソラシドソド)
同様にランキングにすると、こうなりました。
(1)使用回数ランキング
(2)占有時間ランキング
結論は同じ
いずれも、第1部で導いた結論どおりでした。
くり返しになりますが、実績から評価すれば《ドレミの歌》とは
- 使用回数ベースでは「ミソの歌」
- 占有時間ベースでは「ドラミの歌」
です。
発見事項:レは劣等生
《ドレミの歌》ではレが過大評価されています。
タイトルに名を連ねてはいますが、使用頻度からすれば全然活躍していません。
レは「レモン」のレではなく、本当は「劣等生」です。
こちらからは以上です。
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