こんにちは。タイトルの件、リストにしました。
おさらい
シリーズ報連相
前にこちらの2つの記事を書きました。
- ほうれんそう(報・連・相)の「原典」にあたってみた―「報連相」をたずねて(1) (2014/04/06)
- 「ほうれんそう」を風呂場で閃いたという山種証券社長のエピソードは、たぶん後づけ―シリーズ報連相(2) (2014/04/08)
ここへきての第3弾です。
報連相の始まり
報告・連絡・相談の頭文字を取った「ほうれんそう(報・連・相)」という言葉は、山種証券の社内キャンペーンが始まりです。昭和57(1982)年のことでした。
同年の3月から、毎月一日を〝ほうれんそうの日〟として、社員全員に野菜のホウレンソウを配るというもので、これが社外でも大きな評判となりました。
そこから30有余年、いまや「報連相」は、クソみたいな会社のクソ従業員までもが使う言葉となっています。
社史にも残る
同社の社史『山種証券五十史話』(1984)でも、年表の1982年3月1日のところで「ホウレンソウの日 ベジタブルシリーズ始まる」と記されていました。(「五十年のできごと」)
素人にはオススメできない図書館で見てきました(レポート)。
ベジタブルシリーズとは
「ベジタブルシリーズ」とは、〝ほうれんそう〟の定着を目指した一連の社内キャンペーンの名称です。
社内へのスローガンの提唱と、それを野菜で表現するという運動を、「半年ごとに変えて三年続ける」と宣言していた (p.44)
と、当時の社長山崎富治(1925-2014)は、著書『ほうれんそうが会社を強くする』(1986, 1989)で述べています。
山種証券の「ベジタブルシリーズ」(1982-1985)一覧
同書から、3年分のシリーズタイトルを一覧にしました。
- 1982・前半「ホウレンソウ」 報告、連絡、相談
- 1982・後半「かいわれ大根」 大切に、根気よく
- 1983・前半「小豆」 こまめに
※月ごとに「小豆」「大福」「最中」「あんみつ」「赤飯」「あんパン」を配付 - 1983・後半「シイタケ」 〝仕事 一番 楽しく 健康〟
- 1984・前半「キウリ」 〝気力、うち込み、りっぱなヤマタネ〟
- 1984・後半「ネギ」 〝ネバー・ギブアップ〟
- 1985:「ホウレンソウ」 原点に戻って
※ホウレン草スパゲティを配付
まとめ
「ほうれんそう」の一大ヒット後も、山崎富治社長がずっと「打席に立ってバットを振り続けていた」ことがわかります。
「ほうれんそう」とは、ダジャレ好きだった山崎が飛ばした、生涯最大のヒットだったと言えそうです。
次回予告的な
読んで驚いたのですが、今の目線からは、この第2弾が単なる「大根」ではなく「かいわれ大根」に決まった経緯がひどすぎました。
つづくかも
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