【『別冊OJ』2014年夏号「ヤシロ・デラックスのデラックスな繰り言」から抜粋して転載】
今さらだけど 明菜がいいのよ
明菜と言ったら中森明菜に決まってるでしょ アッキーナじゃないわよ
ビビるの嫁も別人よ 何言ってんのアンタ
’80s明菜セレクション
80年代の明菜のシングルから年ごとの代表曲を選ぶって話だったわね。
1982
《スローモーション》(詞・曲:来生えつこ・来生たかお 1982/05/01)
デビュー曲にした。
82年ってアイドルの当たり年とよく言われるし、デビュー組見るとまあその通りなんだけど、その中で明菜は《少女A》《セカンド・ラブ》と、2,3曲目で着実に頭角表してきて、トップへ駆け上がっていったって印象じゃない? 最初の《スローモーション》って、チャート的にはパッとしなかったんだけど、でもほら、思えばここに、全部あったのよね。
1983
《1/2の神話》(詞:売野雅勇 曲:大沢誉志幸 1983/02/23)
この年は細野さんの《禁区》もいいけど、1曲なら明菜のツッパリ路線を固めたこっちかしらね。でもアタシちょっとだけ、《過激な淑女》を明菜が歌ってたらね、どうだっただろうってねぇ、思う。
1984
《サザン・ウィンド》(詞:来生えつこ 曲:玉置浩二 1984/04/11)
これで明菜がひと皮むけたって感じがしたわよね。今聴いたらもろザ・80年代って音だけど。あと84年のラインナップは《北ウィング》《十戒(1984)》《飾りじゃないのよ涙は》でしょ。ちょっとスゴくない?
でも玉置浩二ってさぁ、ホント、いい曲書くよね。
1985
《ミ・アモーレ》(詞:康珍化 曲:松岡直也 1985/03/08)
レコ大取ったからってわけじゃないけど、この年はやっぱりコレじゃないかしら。
1986
《DESIRE -情熱-》(詞:阿木燿子 曲:鈴木キサブロー 1986/02/03)
これで2年連続レコード大賞取って、1986年は明菜の年よね。ショートボブに着物かなんかよくわかんないキテレツな衣裳も斬新だったし。明菜だからサマになってたのよ。ヘタな女が同じことやっても、丁稚どんよ。
アタシ思うんだけど、21って年にね、女のアイドルの何か分岐点みたいなのがね、あるような気がしてるわけ。ほら、百恵さんが引退したのって、21だったじゃない。で、86年の明菜が21なのよ。今と比べるのも変なんだけど、きゃりーぱみゅぱみゅ?あの子今年21よねたしか。髪型だけはDESIREの明菜に似てるけど。
1987
《難破船》(詞・曲:加藤登紀子 1987/09/30)
いい歌よ。いい歌なんだけど、この頃の明菜を聴くのって、なんか辛い。
1988
《I MISSED “THE SHOCK”》(詞・曲:Qumico Fucci 1988/11/01)
これねぇ、まだ生きてる歌よね。って、ほかが死んだ歌ってわけじゃないんだけど、とにかくほら、今聴いてもさ、全然リアルで生々しいじゃない。ヒットチャートのことを言うと、1位になれなくて連続記録もここで途切れてるんだけど、でもアタシの中で明菜のシングル第1位っていうと、これになっちゃうんだよね。
88年にねぇ、アタシこれ早すぎたと思う。だってQumicoよ。88年のここでQumicoよ。シャーベッツよアナタ。
知らないの福士久美子? ほんとに?
…いい、もう! スイーツ食ってろ!
1989
《LIAR》(詞・白峰美津子 曲:和泉一弥 1989/04/25)
これ1択というか、この年のシングルってこれ1曲だけなんだよね。
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