KindleのCMに殺意を覚える理由がわかりました。

こんにちは。出典マニアの調査報告です。

ひょんなきっかけで、謎が解けました。

ツイート検索での「有力情報」

「Kindle CM」でツイート検索した結果をつらつらと見ておりましたら、こんなツイートに目が留まりました。

僕は出典マニアなので、CMでKindleの画面に映っている本が何だろうなと気にはなっていました。

CM最後のところです。一部だけキャプチャしました。

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※画像は、The all-new Kindle Paperwhite (Japan TV Commercial). You’ve got to read it to believe it.(2013/11/12)|YouTube より

『そして誰もいなくなった』だった

そして誰もいなくなった』を、Amazonのなか見!検索で見てみると、その通りでした。

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冒頭、書き出しの一段落目だけ、テキストにも写しておきます。

ウォーグレイヴ判事は、一等喫煙車の隅の席で葉巻をくゆらせていた。少し前に公職を退いた判事の目は、《タイムズ》紙の政治記事を追っている。

画面では見づらいですが、CMに映っているのは確かにこの文章です。

謎は解けた!

これで僕は、なぜこのCMが不快に作られているのか、その謎が解けました。

すべてこの『そして誰もいなくなった』への伏線なのです。

代表級の不快CM

ところでこのCM、「kindle CM」でツイート検索してみると、

  • 嫌い・腹立つ
  • うざい・ムカつく
  • ドヤ顔・上から感がひどい
  • 鼻につく・イラッとする
  • 気持ち悪い・気分悪い
  • 仲良く/友達になれる気がしない

とまあこんな評判です。

中には

だとか、実行するつもりではないでしょうけれども、バイオレンスあふれる物騒なツイートも少なくありません。

これは、ある意味で制作側の狙いどおりです。CMを見る側にそう思わせないと「伏線」にならないからです。

CMとの符合

アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』(原著1939)は、こんな筋書きのミステリー小説です。Amazonでの「内容紹介」から。

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作! 新訳決定版!

これが、CMの舞台設定と奇妙なまでに符合します。

  • 六本木の国立新美術館に設けられた「孤島に招き寄せられたのは、」
  • 「互いに面識もない、職業や年齢もさまざまな」「男女だった。」
  • 「だが、招待主」アマゾン・ジャパン「の姿は島にはなく」

と、そんな状況です。

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これ、すべて伏線ですよ。

つまり、あのうざい男女、これから「一人ずつ殺されてゆく」わけです。

そして誰もいなくなるのです。

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