谷川俊太郎さんによる現代の「ベートーベン」(1968)

こんにちは。

現代のベートーベンもすっかり過去の沙汰となってしまったこのタイミングを狙って、もうひとつの「現代のベートーベン」を鑑賞することにします。

谷川俊太郎さんによる「ベートーベン」です。初出は角川文庫『谷川俊太郎詩集』(1968)です。

ベートーベン(谷川俊太郎, 1968)

ちびだった
金はなかった
かっこわるかった
つんぼになった
女にふられた
かっこわるかった
遺書を書いた
死ななかった
かっこわるかった
さんざんだった
ひどいもんだった
なんともかっこわるい運命だった

なるほどベートーベンです。

最後1行の落とし方が好きです。

かっこよすぎるカラヤン

テキストは谷川さん「ベスト盤」のこちらから取りました。

調子に乗ってパクってみました。

現代のベートーベン2014

売れなかった
金はなかった
かっこわるかった
つんぼのふりした
見やぶられた
かっこわるかった
髪を切った
出オチだった
かっこわるかった
さんざんだった
ひどいもんだった
なんともかっこわるい運命だった

かっこよすぎるタニカワ

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