こんにちは。用件はタイトルのとおりです。
なんとなく、大きなお世話シリーズの流れとなっています。
WEBにある学校「スクー」
先日、スクーのオンライン講義を初めて受けました。
WEBに誕生した新しい学校のカタチ
あなたの毎日に「終わらない楽しい学生生活」を提供するサービスです。
(スクーってなに? より)
だそうです。
受講した講座
利用したのは、こちらを受講するためです。
- 「その報連相はムダ?プロジェクトを成功へと導く21世紀型「報連相」のあり方 」
- 【前編】(4月2日)http://schoo.jp/class/538
- 【後編】(4月9日)http://schoo.jp/class/539
増加する会議、日報・月報などの報告書、
社内向けにいくつものパターンで作成する説明資料、
繰り返させる協議と先延ばしされる意思決定。
成果が出ないことで、さらに増加していく報連相の圧力。皆さんは、日々の仕事の中で「報連相シンドローム」に悩まされていないでしょうか。いつの間にか、プロジェクトの成果を生み出すことよりも、社内での報連相に多くの時間を取られていれば、それは危険信号です。
(授業内容より)
そそられるテーマです。
講師は木下斉(@shoutengai)さん。誰かのリツイートで見知って以来、良い悪いをはっきり言っている歯切れのよさが面白く、かつうなずかされることも多かったのでフォローを続けています。ただ歯切れがいいだけではなく、商店街再生、地域活性化プロジェクトなどで実績も積まれているご様子です。
木下さんのブログ「経営からの地域再生・都市再生 [木下斉]」にも案内が出ていました。
感想:満足した。
まだ後編を残していますが、現時点での感想を書いておきます。
スタジオから生放送されていた講義は、大変満足できるものでした。木下さんとの接点は、ツイート、ブログと、これまでテキストだけでしたから、お話しぶりを見聞きするのも、当然初めてでした。イメージしていた以上に若々しい活きの良さが、老人にはまぶしかったです。
講義自体の内容に加えて、生配信体制やWebサイトも大変よく作り込まれていました。なかでも感心したのは、チャット機能で「教務課」からの案内や受講者のコメントが流れるといった仕掛けがあって、リアルタイムでコメントの紹介や、質疑応答ができるようになっていたことです。
思い出す苦い経験
というのも、僕は前にいた会社で、前任者から引き継いだとあるe-ラーニングシステムを受け持ち、コンテンツの維持・編集制作からユーザーサポートまで、ほぼ1人でやっていた経験があるからです。元の「システム」はWeb会社に外注したそうです。「システム」と言うと聞こえはいいですが、その実態は、アクセス制限ディレクトリに動画埋め込みのページを置いて、id・パスワード認証スクリプトを実装した程度の、ほとんど手作り同様の代物です。
そこで提供できていたのは、録画済みの動画と練習問題ほどの最低限のコンテンツで、その編集制作作業を含め、運営もあっぷあっぷでした。ポンコツな自分のケースと比べるのがおこがましいほど、技術とカネがふんだんにつぎ込まれていることがわかります。
今の目線で見れば、あの手作り同然だった自社プラットフォームなど即廃棄して、コンテンツ制作も協力をお願いして、ここにのっかりたかったなあと思います。会社的には、収支が合えばでしょうけどね。
で、稼げるの?
よくできていたせいで、半面心配になってしまいました。
「スクーって、稼げるの?」という心配です。そうです、大きなお世話です。
ほんとに、カネ出さなくていいの?
僕の受講した木下さんの講座は、どこかのセミナーか社内研修なら、受講者単価で何千円何万円取れると思います。
それが、オンラインで生放送授業に参加できる「オープン学生」なら登録・利用は無料です。録画配信の制限がなくなるなどの特典が付いた有料会員でも、月額525円です。消費税率に合わせて改定されたとしても、3桁です。
これだけの課金で、やっていけるんでしょうか。
顧客にどれだけ高い満足を与えても、相応のカネが入ってこなければ、事業は頓挫します。
岸部四郎さんの「カネしかないな!」(2002)をこの世の至言と崇める僕には、どうにも勝算が見えません。この講義でも、自分が得たものへの対価をまったく負担していないので、軽く罪悪感すら覚えます。
といって、今から請求されても払いませんけどね。
有料会員数の推定
大きなお世話そのものですが、有料会員の人数を推定してみます。
Facebookでスクーに「いいね!」をしているのは、22,000人余りです。ここからは推測になってしまいますが、大甘に見積もって半数が有料会員でも、月間の売上げは500万円ちょいです。人件費と設備維持費だけで消える、というか、赤字でしょう。足りません。
メインターゲットは法人?
あるいは、収入源の主な狙いは個人でないかもしれません。
- プレスリリース>「schoo(スクー)」とサイバーエージェントが、インターネット学習コンテンツの共同生成を実施(2013/08/29付)
みたいに、法人と提携を結んで、当該顧客のための専用/準専用コンテンツの共同制作・運用を請け負う方が、まだ事業継続の芽がありそうに感じられます。
以上、クソ素人の戯れ言でした。
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