こんにちは。
さかのぼり(日)本史
鳥飼玖美子さんが同時通訳者としての視点から書いた、ある1冊の本の歴史をさかのぼります。
※画像は、さかのぼり日本史 昭和 とめられなかった戦争 第2回 日米開戦 決断と記憶(2011年放送)|NHKオンデマンド より
1.『歴史をかえた誤訳』(新潮文庫, 2004)
2.『歴史をかえた誤訳』(新潮OH!文庫, 2001)
3.『ことばが招く国際摩擦』(ジャパンタイムズ, 1998)
中身は同じです(たぶん)。
歴史の本かと言えば、NO
当初、言語間のミスコミュニケーションをテーマとした英語にまつわる読み物だったのが、新潮社に版権が移って「歴史」推しの衣と煽り文句とをまといました。
1.のAmazon の「内容紹介」より。
原爆投下は、たった一語の誤訳が原因だった──。
この記述、「英語話の読み物」の範疇なら「かもね」のお話として見過ごせます。講釈師の軍談ものと受け取っておけばいいからです。
しかし残念ながら、「歴史」の検証にたえられるものではありません。事実ではないからです。
詳しくはまたの機会に。
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