こんにちは。
探した範囲でほとんど誰も書いていないので、書いておきます。
何ら学術的なプロセスを踏んでいない説ですが、言霊思想にどっぷり浸ってみたら自然と出てきた理屈なので、これで間違いないと確信しております。
結論
枕詞がある理由がわかりました。
いきなりは口に出しにくい言葉が、枕詞を付けることで言いやすくなるからです。
ふだん口に出しにくいけど、それがあれば言える。
ちょうど、結婚披露宴に両親への手紙があるのと同じです。
※画像は、菱川師宣『小倉百人一首』(1680)|国立国会図書館デジタル化資料 より
枕詞とは
ネットで見つけられる説明をいくつかクリップします。
Wikipedia 枕詞 より。
枕詞(まくらことば)とは、主として和歌に見られる修辞で、特定の語の前に置いて語調を整えたり、ある種の情緒を添える言葉のこと。
コトバンク 枕詞 より。
おもに和歌に用いられる古代的な修辞の一つ。(略)独自の文脈によって一つの単語や熟語にかかり,その語を修飾しこれに生気を送り込む。
いずれも、枕詞が何であるかの説明はされていますが、「なんでそんなものがいるのか」の疑問には答えきれていません。同じくコトバンク「枕詞」から。
枕詞の起源は古代の口誦詞章のきまり文句で,そのうち最も重要なのは神名や地名にかぶせる呪術的なほめことばである。
いい線いっていますけれども、「ほめことば」に限ってしまうと本質を見失うように思われます。
枕詞がつく言葉の性質
枕詞がつく言葉(被枕詞)には共通する性質があります。
口にすることが必ずしもタブーではないが、いきなりは言いにくいことです。
と言っても、自身でそれを体感しているわけではありません。「わかってしまった」から逆算するとそういう話になります。
現代の被枕詞
「言葉」ではありませんが、現代でもたとえば「両親への感謝の気持ち」がこれに相当します。
口にすることがタブーではありませんが、いきなりは言いにくいことです。
ですから、結婚披露宴では手紙に乗せてこの気持ちを表します。
枕詞も同じ
枕詞もこれと同じです。
いきなりは言いにくいことを、枕詞を前に付けて、言いやすくしているのです。
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