こんにちは。
体系的に把握している方は多くないように思えますので、書いておきます。
この記事で言いたいこと
大喜利のお題である「写真で一言」には、6種類の答え方があります。
- その一言が「どこから」出ているかで2種類
- 「どこへ」向かっているかで3種類
この組み合わせで2×3=6種類となります。
2種類の「どこから」
「写真で一言」の一言が「どこから」出たものかは、次の2種類があります。
1)ひとつは、写真の内側からです。すなわち、写っている事物からの「一言」です。
2)もうひとつが、写真の外側からです。すなわち、その写真に写っていない何かからの「一言」です。
本稿では、写真内外のどちらからの一言かにより、「内」「外」と表記して区分することにします。
3種類の「どこへ」
その一言が「どこへ向かっているか」には、3種類あります。その一言を「誰が聞いているか」とも言えます。
1)「無」 どこへも向かっていない、誰も聞いていないというパターンです。聞き手の存在を前提としていない一言です。あるいは声にもなっていないかもしれません。
2)「内」 写真に写っている事物へ向かっているパターンです。事物間の距離感次第で一言のトーンは多様になります。
3)「外」 写真の外側へ向かっているパターンです。その一言は、最低限写真の枠の外へ聞こえるだけの音量となります。
本稿では「無」「内」「外」と表現します。
リスト:「写真で一言」6種類の答え方
以上をまとめてリストにすると、次のようになります。それぞれに「一言」のタイプの例を挙げました。もちろん、例はこれに限定されるものではありません。
「写真で一言」の6種類の答え方 (例)
- 内 → 無 (心の声・内的感情表現)
- 内 → 内 (会話)
- 内 → 外 (叫び・対人的感情表現)
- 外 → 内 (呼びかけ)
- 外 → 外 (警告)
- 外 → 無 (題名・ラベル貼り)
実作による具体例
具体例を作ってみることで、6種類を説明します。
「第10回 IPPONグランプリ」(2013年11月23日放送)の「写真で一言ルーレット」で使われた1枚の写真を使います。こちらの写真です。
写真:アフロ
MYKA016324 Skunk Anansie, Aug 22, 2010
この写真に対する自分の第一印象は「中島美嘉のモノマネをする人(または、本人)」でした。
同じ見立て(発想)でも、6種類の答え方に当てはめると言い回しはこう違ってきます。
なお逃げ口上を打っておきますが、説明用の具体例ですので「一言」自体の面白さを求めるのは勘弁してください。
6種類のパターンと、一言の例
- (内 → 無) あ、ヅラどっかいってる…
- (内 → 内) ※(後述します)
- (内 → 外) こーとし最初の ゆきのはなを~
- (外 → 内) すみません、中島、美嘉さんですよね?
- (外 → 外) ひとりガチの来たでおい!
- (外 → 無) 中島美嘉(5年後)
※この写真で(内→内)は難しそう
この写真で「内 → 内」のパターンを使うなら、「マイクから人物へ」といった形で可能ですが、この写真の場合、それを伝えるには相当な表現力が必要となりそうです。選択するのは賢明ではないと思われます。
という感じで、写真ごとに使えるパターン、向いたパターンはあるように思います。
参考:大久保佳代子さんの場合
ちなみに、ルーレットでこの写真を引き当てた大久保佳代子さんの一言は
かずよ、結婚おめでとう
でした。
リストで言えば、3番目の「内 → 外」パターンですね。
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