無難なロックじゃ楽しくない
《どぉなっちゃってんだよ》(岡村靖幸, 1990)
はじめに
老いとともに肉眼の限界が来て、本の活字が見えなくなりました。まさに「どぉなっちゃってんだよ」。
というわけで、読書用に老眼鏡を作りました。
既に欠かせないアイテムとなっています。
※写真と本文は関係ありません
参考文献
度の入っためがねを買うのは初めての経験です。
それで、藤裕美さんの『めがねを買いに』(2011)にあったアドバイスどおりに選ぶことにしました。
なお「アドバイス」は自分の理解です。本にそのままそう書いてあったわけではありません。
1.「買いに」行かない
めがね屋さんへは、「買う」を目的にしないで、「いいのがあれば」ぐらいの気楽さを心がけて入ることにしました。
ひとつ決めるまで、のべ3店回りました。
2.「無難」は失敗の元
「無難」を基準に選ぶと、「老眼鏡をかける」がトータルではネガティブな行為になります。
老いは抗えない現象ですから、どうせならかけてときめくめがねを選ぶように心がけました。
3.とにかく試す
先入観を持たず、気になったフレームは片端からとにかく着けてみました。どの店でも店頭分を全部チェックして、30~40分はやってました。
たくさん試着すると、どういう色形が自分に合うか、なんとなく傾向も見えてきます。
めがね屋さんに入るのもほとんど初めてでしたが、心ゆくまで放置してくれて、どこも感じがよかったです。特に買わなかったお店にお礼申し上げます。
4.鏡に頼りすぎない
鏡に頼りすぎるのもよくありません。鏡は虚像だからです。誰の目にも「めがねをしたあなた」はそうは見えていません。
5.頼るのは「他人」と「写真」
ならば何を頼るかというと、「他人」と「写真」です。
僕の場合は、嫁です。全部に付き合ってもらいました。また、「いいかも」というフレームは、かけた顔をスマホのカメラで撮ってもらい、参考にしました。
選んだフレーム
そうして最終的に、嫁からは「いっかすー」と、カラテカ入江さん的なノリをもらえるほどに評判がよく、自分でもいいなと思えたフレームを選びました。
選んだのはspecialeyes(スペシャライズ)というブランドのフレームです。ただしこの結論は大して重要ではありません。ブランドが決め手になったわけではありませんし、人によって当然結論は変わるからです。
ウルトラアイ似
選んだフレームの色形が何かに似てるなと思ってましたが、後で思い当たりました。「ウルトラセブン」(1967-68)に出てくるウルトラアイです。
余談ですが、ウルトラアイも何種類もあるのですね。ウルトラアイ(seigyoya.net)に詳しかったです。
図書館かどこかでウルトラアイみたいなめがねをした初老男がいたら、それは僕かもしれません。
「値段」は基準外
僕の場合、めがねに限らず、最初に買う品物について、その値段を気にしないのがポリシーです。金に糸目を付けないという意味ではありませんが、安く手に入れることにさほど価値や満足を感じません。「いい品物には相応の値がついて当然」という世界観です。
そこは人によると思います。
視力検査
後日、レンズを決めるのにめがね屋さんで視力検査も行いました。健康診断での検査よりも念入りに、所要時間20分ぐらいでしたでしょうか。
「読書用に」と伝えていましたので、焦点40cmでの見え方にフォーカスして調べていたふうでした。
レンズデータ
納品時にめがねと一緒にもらった紙に書いてありました。意味は全然わかりませんが、記しておきます。
- S 右 +1.00 左 +1.25
- C 右+0.50 左 +0.50
- AX 右 150 左 180
まとめ
おかげさまで、老眼鏡読書ライフを満喫しています。
「老眼は認めたもの勝ち」(『めがねを買いに』p.152)というのは正しいです。
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