「長屋紳士録」という映画の中で、こんなやりとりがあって驚いたことがあります。
中年女性同士の会話です。
「変わったもんだよね あたしたち子供の時分は(略)ハナ垂らしちゃってさ、のんびりしてたもんだよ」
「そうね」「今の子は昔ほどハナっ垂らしもいないけど、のんびりしてないねぇ」
「そうね やっぱり世知辛いのね」
たわいもない会話ですが、この映画が作られたのは、昭和22年(1947)のことです。
以来私は、この種のもの言いについては、話し手の老化の度合いの目安と受け取るようにしています。
子供は変わっていません。あなたが老いただけです。
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